出版社内容情報
100年におよぶスピーカー技術の歴史を、筆者が蒐集した膨大な資料をもとに精緻に整理・集成した、スピーカーの百科事典
本書は100年におよぶ欧米と日本の歴史的スピーカー技術と製品を詳細に紹介するもので、学術的価値の高いものであると同時に、系統的研究発表として日本初の内容です。
ここまで膨大な資料を紹介する書籍は、他に類を見ません。
第3分冊目の本書は以下のような内容の3章立てで構成しています。
●第11章
ステレオ時代の到来にともなってスピーカーシステムに小型化の要求が起き、それに対応した完全密閉型の「アコ・サス」を米AR社が開発しました。
世界中のメーカーが採用した「アコ・サス」方式の小型スピーカーを紹介しています。
●第12章
日本のオーディオメーカーのスピーカーシステム主要製品とその技術解説しています。
これは日本のオーディオメーカーの発展史でもあり、これまで明らかにされてこなかった技術資料も多数収録しています。
●第13章
音楽ソフトの発展にともなって、その再生に適したスピーカーシステムが開発されていった歴史を紹介しています。
■目次
カラー口絵 日本のオーディオ隆盛期のスピーカーシステム
第11章 ステレオ再生黎明期のスピーカーシステムの形態とアコサス方式の動向
第12章 わが国主要メーカーの高品位ステレオスピーカーシステムの製品と技術(1965~2000年代)
「パイオニア」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
「テクニクス」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
「ダイヤトーン」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
「ソニー」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
「Lo-D」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
「オンキヨー」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
「ヤマハ」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
「ビクター」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
「コーラル」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
「フォステクス」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷
第13章 音楽ソフトの変化にともなう再生方式の最適化を求めたスピーカーシステムの対応
索引
*****************************
目次
第11章 ステレオ再生黎明期のスピーカーシステムの形態とアコサス方式の動向(2チャンネルステレオ黎明期の各メディア;ステレオ再生のための設置条件を考慮したスピーカーシステム;アコサス方式が主流となったブックシェルフ型)
第12章 わが国主要メーカーの高品位ステレオスピーカーシステムの製品と技術(1965~2000年代)(「パイオニア」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷;「テクニクス」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷;「ダイヤトーン」の高品位再生用スピーカーシステムの変遷 ほか)
第13章 音楽ソフトの変化にともなう再生方式の最適化を求めたスピーカーシステムの対応(音楽ソフトの変化にともなって誕生したスピーカーシステムの概要;スピーカーの最初の役割は大衆に向かって人声を拡声するPA用スピーカーだった;ラジオ放送受信機の再生音の拡大から次第に音質改善を求められたスピーカー ほか)
著者等紹介
佐伯多門[サエキタモン]
愛媛県今治市出身。1954年、愛媛県立新居浜工業高校電気科卒、同年三菱電機株式会社に入社。1955年より、ダイヤトーンスピーカーの開発設計に従事。40年にわたり多くのスピーカーシステムを開発。また、スピーカー用新素材や新技術を開拓。日本オーディオ協会理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。