出版社内容情報
本書は100年に及ぶ欧米と日本の歴史的スピーカー技術と製品を詳細に紹介するものであり、学術的価値の高いものであると同時に、系統的研究発表として日本初の内容です。
ここまで膨大な資料を紹介する書籍は、他に類を見ません。
第2分冊の本書は、モノ―ラル時代の再生品質向上に向かっての進展とわが国におけるスピーカーの進展状況を5章立てで、スピーカーがラジオ放送などを通じて高音質化されてきた歴史を紹介します。
現代の高音質スピーカーは、この時代に大きな発展を遂げ、ステレオ再生の登場とともに、いっそうの技術革新が起きていることを詳細に解説します。
誌面では、写真と図表をふんだんに用いて、メーカーごとに異なる技術的特徴を詳細に解説、系統的に研究した成果を発表します。
■目次抜粋
カラー口絵 スピーカー技術の100年を彩る歴史的スピーカー
第7章:初期の直接放射型スピーカーとエンクロージャー
7-1 広帯域再生への気運 から
7-7 初期の非同軸型複合型スピーカーシステム まで
第8章:日本のスピーカーの誕生から終戦まで
8-1 日本のスピーカーの黎明期 から
8-22 戦前の日本でのスピーカー研究動向 まで
第9章:戦後における日本の高性能スピーカーの復興と発展
9-1 第2次世界大戦直後の日本市場動向 から
9-19 戦後のその他のスピーカーメーカー まで
第10章:モノーラル時代のHiFiスピーカーシステム
10-1 HiFi再生への胎動 から
10-7 音響管を利用した低音再生方式 まで
索引
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目次
第7章 初期の広帯域再生用直接放射型スピーカーとエンクロージャー(広帯域再生への気運;直接放射型スピーカー低音再生に重要な慣性制御方式 ほか)
第8章 日本のスピーカーの誕生から終戦(1945年)まで(日本のスピーカーの黎明期;黎明期に輸入されたスピーカーの機種とその販売で活躍した代表的輸入商社 ほか)
第9章 戦後(1945~1955年)における日本の高性能スピーカーの復興と発展(第2次世界大戦直後の日本市場動向;「ダイヤトーン」(三菱電機)の高性能スピーカーの開発 ほか)
第10章 モノーラル時代のHi‐Fi再生用スピーカーシステム(Hi‐Fi再生への胎動;1950年代初期のHi‐Fi再生用 スピーカーシステムの低音再生方式 ほか)
著者等紹介
佐伯多門[サエキタモン]
愛媛県今治市出身。1954年、愛媛県立新居浜工業高校電気科卒、同年三菱電機株式会社に入社。1955年より、ダイヤトーンスピーカーの開発設計に従事。40年にわたり多くのスピーカーシステムを開発。また、スピーカー用新素材や新技術を開拓。日本オーディオ協会理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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