出版社内容情報
地球のダイナミックな活動により、地層は生まれる。フィールドで実際の地層を目の当たりにしながら、その成因や特徴をさぐる
本書は日本に存在する様々な地層や、出土した鉱物などを見ながら、どうしてそのような地層や地形が生まれたのか、また、どのような特徴を持っているのかなどを、簡潔な文章と写真で読み解いていきます。本書は、前著2008年7月に発行したものに、火山によって生じた地層、また津波による地層形成のメカニズムなどをわかりやすく解説します。また、最近では、地球上に存在する特筆すべき地形を、『ジオパーク』と呼んで後世に残そうという運動も始まっています。本書では、そんなジオパークについての解説も盛り込みます。
地層・地形のフィールドガイド(さまざまな場所の解説および場所のガイド)/野外観察の基礎知識
津波による地層、火砕流等でできた地形などを追加。その他、地層の基本的地形の解説。断面を紹介。東北地方の地形の名所などもピックアップして紹介(前著での紹介がなかったため)。ジオパークについての解説記事を新規掲載。
隆起する山/堆積岩の山と山を刻む川/岩盤クリープ/地すべり・崩壊/氷河の働き/構造土/花崗岩/ホルンフェルス/結晶片岩/カルデラ/流山/加藤ローム層/大島の地層大切断面/枕状溶岩/柱状節理/火山の断面/火山の噴気孔/岩脈/海底火山/温泉沈殿物/ペグマタイト/チャート/カルスト/堆積性粘土鉱床/扇状地礫層/川の地形と地層/湖沼堆積物/泥炭/化石床/サンゴ礁/岩石からなる海岸/火砕流/津波と地層/ジオパークについて/その他
【著者紹介】
青木 正博:地質標本館名誉館長、『岩石と宝石の大図鑑』翻訳、その他、鉱物や岩石関係の執筆多数。
内容説明
“生きている地球”が感じられる場所や、そこに現れる岩石・鉱物を、写真を用いて解説しています。実際にこれから訪れることができる場所の話題も多く含まれています。火山の爆発に起因する堆積層、大規模地震に起因する地すべり堆積層、津波でできた地層などの話題が新たに加えられています。
目次
地層・地形のフィールドガイド(地層とは何か?;山;山を刻む川;岩盤クリープ;地すべり・崩壊 ほか)
野外観察の基礎知識(必要な道具;野外活動で気を付けること;地形図の使い方・読み方;地層の見える場所を探そう;空中写真を利用した地形の観察 ほか)
著者等紹介
青木正博[アオキマサヒロ]
1948年兵庫県神戸市生まれ。1977年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。専門は熱水系の鉱物学、地球化学。現在、独立行政法人産業技術総合研究所名誉リサーチャー地質標本館名誉館長
目代邦康[モクダイクニヤス]
1971年神奈川県大和市生まれ。2002年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は、地形学、自然地理学。筑波大学陸域環境研究センター、産総研地質標本館を経て、現在、公益財団法人自然保護助成基金主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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