インドの更紗手帖―世界で愛される美しいテキスタイルデザイン

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  • サイズ A5判/ページ数 190p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784416614761
  • NDC分類 753.8
  • Cコード C5077

出版社内容情報

インド発祥の染織プリント「更紗」。現代のテキスタイルの図案からインドでの手仕事の現場まで、インドの木版更紗を中心に紹介。

「更紗」とはインド発祥の染織技法(プリント)。15世紀から17世紀にかけての大航海時代に、インドから東南アジア、中近東、ヨーロッパ、、中国、日本などに広がり、手描きの細密な柄や版を使ったモチーフものなど、国や地域により様々な技法が生まれました。ことにインド更紗は、日本でも人気のリバティプリント、ウイリアム・モリス、印花布などの元になったといわれ、最近のテキスタイルブームで、日本のアパレルブランドや染織作家による更紗柄のアイテムも多く出回っています。
本書では、現代に伝わるインドの木版更紗を中心に、テキスタイル図案からそれらを使った服飾小物、さらにインドの手仕事の風景まで、更紗の世界を余すことなく取材。
テキスタイル、布好きなら見ているだけで楽しめる1冊として、また、これまで知られてこなかった「更紗」をわかりやすく解説した資料価値の高い内容で構成しています。

【著者紹介】
工芸、染織、着物をフィールドに、フリーランスで取材、執筆、編集、プロデュースを行う。もの選びの確かな目線と、つくり手の本質を的確に表現する文章に定評がある。雑誌『和樂』創刊や『七緒』の編集・監修に関わる他、著書に『きものの花咲くころ』(主婦の友社)、『きもの自分流ーリアルクローズ-入門』(小学館)、『もののみごと 江戸の粋を継ぐ職人たちの、確かな手わざと名デザイン。』(講談社)等。

目次

更紗レッスン(インド更紗;シャム更紗 ほか)
インド更紗の模様帖(ソーマ、マドゥヴァン、ヨソモノのセンス;染色作家・津田千枝子さん)
更紗を訪ねて、インドへ(ラージャスターン州、ジャイプル;さわやかな花柄に魅かれてサンガネールへ ほか)
更紗の博物館(アノーキ木版更紗博物館;キャリコ博物館)
インド更紗が大好きな理由(グランピエ丁子屋・中原仁志さん;貴久樹・糸川千尋さん ほか)

著者等紹介

田中敦子[タナカアツコ]
工芸、染織、着物をフィールドに、フリーランスで取材、執筆、編集、プロデュースを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里季

65
インドの更紗、素敵だ。特に赤がいい。赤は命の色、太陽、火、血潮の象徴・・・と本文にある。他にも黄色、藍色、茶色など色とりどりそしてものすごくたくさんの模様。パラパラと眺めるつもりで借りてきたが、更紗、奥が深い。博物館まであるくらいだ。歴史も古く、世界中に広がっている。私の好きなリバティプリントやウィリアムモーリス、ソレイアードプリントなどもインド更紗が源になっているそうだ。ほんとにすばらしい。すぐにも手に取ってみたい柄がたくさんあった。2014/10/16

tama

7
図書館本 書架から 借りた理由は同時に借りたほかの本と一緒で、文章じゃない本を「見たくなった」から 赤系統だけかと思ったら結構、青や緑も使うんだなあ。好きな色柄はp38の青い小花模様のなにか。p56緑系統の小花模様手提げバッグ。p40の「オウジーパターン」って日本の立涌紋とまるっきり一緒。中に花まで入ってるしね。そうか仏具関係で伝わったか。2019/06/14

Toshi

4
今から15年前、仕事でムンバイに駐在していた際、週末アーメダバードのキャリコ染織博物館を訪ねた。完全予約制でガイドツアーでしか見学ができず、しかも案内してくれたのは結構コワいおばさんだった。カラムカリやブロックプリントの更紗は勿論、インド各地の素晴らしい染織の数々が展示されているのだが、「ほらさっさと次の部屋に進まんか」とおばさんに急き立てられ、ゆっくり見られなかった記憶がある。でもこの本を見ればその美しい更紗の世界に浸ることができる。おばさんに急かされることもないし(笑)。2020/07/26

とももも

3
疲れ果てた通勤電車のなかで、オアシスでした。布、見ているだけで幸せになる。この感覚、わかる人とわからない人で真っ二つなんだろうなあ2017/07/10

チョビ

3
インドとはそんなに興味がなかったが、このテキスタイルデザインは大いに気になった。日本の絣のようにも見えるし、西洋のリバティデザインのようにも見える。素朴なのか洗練されているのかわからないその魅力がたくさん詰まった一冊。2017/04/07

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