出版社内容情報
日本は、野菜・花・果樹・米など品種改良の技術力があり、日本で開発された品種が海外で広く利用されています。近年では、植物工場向けの果菜類・葉菜類、耐病性品種など、世界から注目を集めています。そんな日本のすぐれた品種の紹介と、品種改良・育種技術の基本を図解とともにわかりやすく解説します。
■目次
第１章 世界に誇れる日本の品種
Ｑ「品種」とは何か？／イネの品種／畑作物の品種／野菜の品種／果樹・花きの品種
第２章 育種技術のきほん
Ｑ どのように品種を作るのか？／交雑による育種／一代雑種品種の育種／遠縁交雑による育種／倍数体の育種／突然変異による育種／遺伝子組換えによる育種／DNA分析による育種／ゲノム編集と新育種技術
第３章 育種目標とする品種の特性
Ｑ どういう特性を持つ品種が一般に望まれるか？／収穫量が多い品種／食味と品質が優れる品種／望ましい時期に収穫できる品種／暑さ・寒さ・乾燥などに強い品種／病気や害虫に強い品種／健康に良い品種
第４章 遺伝子組換え作物・ゲノム編集作物の問題
Ｑ 遺伝子組換え作物やゲノム編集作物を食べても大丈夫？／実用化されている遺伝子組換え品種／大量に消費している遺伝子組換え作物／日本の畜産業を支える遺伝子組換え作物／遺伝子組換え、生命体合成への不安／遺伝子組換え品種の食品としての安全性／遺伝子組換え品種の他の生物に及ぼす影響／安全性とは別の食のイメージ／ゲノム編集品種と突然変異品種との違い／育成過程が重要か、できたものが重要か？／遺伝子組換え品種は高級果物・嗜好品から
第５章 夢の品種開発
Ｑ こんな特性の品種はできるだろうか？／苦味・辛味・有毒成分を含まない品種／巨大な収穫物の品種／種なし果実・野菜の品種／品質劣化しない果物・野菜の品種／アレルギーにならない品種／花粉が出ない花／食肉以上のアミノ酸バランスの品種／良質脂肪酸を持つ品種／蚊を退治する観賞植物／光る街路樹
第６章 100億人のための食料生産
Ｑ 将来、食料は足らなくならないのか？／超多収品種の多肥栽培／芋は馬鹿にできない／食肉に代わる植物性食品／植物性食品に求められる要素／ベジタリアン品種／日本から始めよう
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目次
第１章 世界に誇れる日本の品種
第２章 育種技術のきほん
第３章 育種目標とする品種の特性
第４章 遺伝子組換え作物・ゲノム編集作物の問題
第５章 夢の品種開発
第６章 １００億人のための食料生産
著者等紹介
西尾剛［ニシオタケシ］
１９５２年大阪府生まれ。東北大学大学院を修了（農学博士）後、農林水産省野菜試験場研究員、農業生物資源研究所放射線育種場研究室長を経て、１９９７年東北大学大学院農学研究科教授、２０１８年定年退職。東北大学名誉教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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