出版社内容情報
(まえがきより抜粋)
私が連隊長を務めた福岡県北九州市小倉に所在する第40普通科連隊は、ガンハンドリング・インストラクターのナガタ・イチロー氏からCQB技術を学び、市街地戦闘や小部隊の戦闘において高いレベルを保持していました(『自衛隊最強の部隊へ-CQB・ガンハンドリング編』参照)。
同時期に、S氏を中心とするスカウト・インストラクターチームから、スカウトの技術も学び、敵に見つからない動き、偵察技術を身に付けました(『自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編』参照)。スカウトの技術は、他部隊にはほとんど広めていません。当時、他部隊がなかなか40連隊に追いつけなかったのは、40連隊がCQB技術とスカウトの技術を融合させていたからです。
しかし、40連隊が全力で取り組んでいたものは、高強度の戦闘や火力戦闘であり、戦闘における戦法の開発だったことは、あまり知られていません。
40連隊が一番得意なものは、戦車、特科火力を組み込んだ高強度の戦闘です。CQBとスカウトの技術を学ぶことにより、隊員個々の戦闘技術・情報収集能力を向上させ、高強度戦闘能力全体のレベルを上げ、40連隊としての新たな戦法の開発を第1の目標としました。
戦法開発後、新たな戦法を駆使して連戦連勝のFTC対抗部隊を撃破することが、次の目標です。さらにその先の目標は、編み出した戦法を陸上自衛隊へ普及することです。連隊長でいられる時間は、通常2年でそんなに長い時間ではありません。どこまでいけるか、時間との戦いでした。
本書は、福岡県北九州市の小倉駐屯地に駐屯する第40普通科連隊が、真に、戦場で必要となる戦法の開発経緯、そして、実際にその戦法を用いた連隊規模での模擬戦闘を記録した電子書籍『戦闘重心を破壊せよ―40連隊の新戦法―PART.1』、『戦闘重心を破壊せよ―40連隊の新戦法―PART.1』の2冊を合本・再編集したものです。
どうしたら強くなれるのか…、その答えを求めて訓練に明け暮れた陸上自衛隊・第一線部隊の記録です。
■目次
◇第1部 戦法開発編
第1章 無敗の対抗部隊
第2章 小隊同士の自由対抗戦闘
第3章 無敗の部隊との戦い
第4章 「40連隊に戦闘技術の負けはない」始動
第5章 戦闘の重心を破壊し敵を崩壊させる
◇第2部 模擬戦闘編
第1章 戦法を作り練り上げる
第2章 ターゲティング・システム
第3章 LRRP(ラープ)
第4章 新戦法システム始動
第5章 実動による新戦法の運用
第6章 いざ、FTC部隊との戦いの地へ
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内容説明
本書は、福岡県北九州市の小倉駐屯地に駐屯する第40普通科連隊が、実戦で勝つための戦法の開発経緯、そして、実際にその戦法を用いた連隊規模での模擬戦闘を記録した電子書籍『戦闘重心を破壊せよ―40連隊の新戦法―PART・1』、『戦闘重心を破壊せよ―40連隊の新戦法―PART・2』の2冊を合本・再編集したものです。どうしたら強くなれるのか…、その答えを求めて訓練に明け暮れた陸上自衛隊・第一線部隊の記録です。
目次
第1部 戦法開発編(無敗の対抗部隊;小隊同士の自由対抗戦闘;無敗の部隊との戦い;「40連隊に戦闘技術の負けはない」始動;戦闘の重心を破壊し敵を崩壊させる)
第2部 模擬戦闘編(戦法を作り練り上げる;ターゲティング・システム;LRRP(ラープ)
新戦法システム始動
実動による新戦法の運用
いざ、FTC部隊との戦いの地へ)
著者等紹介
二見龍[フタミリュウ]
防衛大学校卒業。第8師団司令部3部長、第40普通科連隊長、中央即応集団司令部幕僚長、東部方面混成団長などを歴任し陸将補で退官。防災士、地域防災マネージャー。現在、株式会社カナデンに勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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