出版社内容情報
乱歩にまつわるさまざまな用語を辞典形式で紹介する新しい乱歩解説本
多くの作家から敬愛され、今も読者を魅了し続ける探偵小説の父、江戸川乱歩。
長編、短編、評論、主役、脇役、名セリフから、映画、テレビ、ドラマ、マンガ、ゲーム、アニメまで、キーワード、作家自身のことなど500語以上を収録。
ディープな乱歩ファンから、小さい頃、乱歩作品に親しんでいた人、映画やドラマ化された作品が好きな人、漫画やアニメを通じて知った若い人まで、乱歩に興味があるすべての人が楽しめる一冊です。
耽美な乱歩世界を表現した永井秀樹氏によるイラストも見どころ。
綴じ込み付録には、乱歩を敬愛する著名人による「私が愛する乱歩作品ベスト3」を掲載。
<回答協力>
神田伯山(神田松之丞改め)/和嶋慎治(人間椅子)/塚本晋也/松本幸四郎/西村京太郎/佐藤寿保/小林泰三/肥沼和之(月に吠える)/村井光男(ナナロク社)/赤木かん子/戸川安宣/八重野充弘/齋藤詠一/綾辻行人/有栖川有栖 and more.
著者等紹介
奈落一騎[ナラクイッキ]
アプレ文筆業&非実用系事典編纂者。文学、宗教、哲学、歴史、美術、映画、音楽、プロレス、ギャンブルなどについて、さまざまな書籍、雑誌、ムック等で執筆
荒俣宏[アラマタヒロシ]
小説家、エッセイスト、妖怪研究家、博物学者、翻訳家など幅広く活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
195
江戸川乱歩は、半世紀に渡って読んでいる作家です。本書を書店で見つけて読みました。本書は、荒俣 宏が監修しておりかなりマニアックな内容なので、江戸川乱歩ファンは楽しめますが、一般の辞典としては全く役に立ちません(笑) https://www.seibundo-shinkosha.net/book/general/46054/2020/08/17
かずー
71
乱歩にまつわる言葉(乱歩の歴史、作品に登場する人物、場所、セリフ、事物)をあいうえお順にまとめた辞典。乱歩の本を読んだことはあるが、彼のことはほとんど知らなかった。三重県出身、職を転々としていたこと、女性恐怖症、少年愛をもっていることが分かった。探偵小説、今でいうミステリーを定着させた功績は大きい。乱歩作品を読みたくなった。2020/10/29
niko-08
15
辞典なので、乱歩に関する様々な事が記載されています。ドラマで明智を演じた方まで紹介されていて、またドラマで観たいなという気持ちになりました。2020/11/05
カナン
14
冒頭のマンガRANPO HISTORYが楽しめた。本当に時代を越え、老若男女に愛されている作家だと思います。いろんな方の「乱歩作品ベスト3」も興味深かった。読んでいない作品がまだまだあるので、読まなくちゃ。2020/11/25
kei-zu
13
項目だてに原作からの台詞が多く引用されており、世界観が目の前に広がる。 「二十面相はどんなことがあったって、へこたれやしないぞ。敵が五と出せばこちらは十だ。十と出せば二十だ」 二十面相を応援したくなるね。 ファムファタル(運命の女)と呼びたい魅力的な女性登場人物のイラストも楽しい。 本書の前に読了した「金田一耕助語辞典」と比較して作家性の違いが明らかであるのも、両作家の読者としては興味深い。 それにしても、雑誌が勝手に新作の告知を打つ(「悪霊」事件)って、ひどいね(^。^;)2020/09/12