出版社内容情報
(まえがきより)
地震は、2005年3月20日10時53分、日曜日の午前中に発生し、「福岡県西方沖地震」と命名されました。地震発生後、師団の準備した災害派遣用機材を天井近くまで積み上げた第2派のチヌークに乗り込み現地へ向かいました。被害の大きい玄界島へ向かい飛行していると、海上に真ん中が凹んだ形で傾斜のある島が近づいてきました。今でも頭に残っている玄界島の光景です。
眼下に、先遣隊として第1派で出動し、すでに島内の状況を把握している第1中隊長の馬場3佐の姿を確認できました。着陸後、島全体が大きな被害を受けている玄界島で、余震の凄さを経験しながら、島民の脱出、島に残った漁業組合の10名の島民と福岡市役所市の担当者、災害対応に集まった関係機関のメンバーと力を合わせて玄界島の災害対応を進めていきました。
玄界島の災害派遣では、多くのメディアが来島し、当時の内閣総理大臣の小泉首相の現地視察を受ける等、復旧が始まり部隊が撤収するまでの間、数々の貴重な経験をしました。
本書は、福岡県北九州市小倉に駐屯する第40普通科連隊が、福岡西方沖地震の災害派遣活動を災害発生から撤収までの間を当時の画像を含め、リアリティーある形で記述した電子書籍『地震発生! 40連隊玄海島へ出動』を増補・再編集したものです。
内容説明
本書は、2005年3月20日に発生した「福岡県西方沖地震」で、福岡県北九州市小倉に駐屯する第40普通科連隊が行った災害派遣活動を記録した電子書籍『地震発生!40連隊玄海島へ出動』を増補・再編集したものです。
目次
第1章 平和な休日から突然の非常呼集
第2章 チヌーク2機お願いします
第3章 現地災害対策本部の設置
第4章 残った10人の代表者と余震の状況
第5章 陸上自衛隊はなぜ災害派遣で怪我をしないのか
第6章 小泉総理(当時)の現地視察
第7章 メディアは気合が入っている
第8章 島民の願い
第9章 自衛隊の任務と災害派遣
著者等紹介
二見龍[フタミリュウ]
防衛大学校卒業。第8師団司令部3部長、第40普通科連隊長、中央即応集団司令部幕僚長、東部方面混成団長などを歴任し陸将補で退官。現在、株式会社カナデンに勤務。Kindleの電子書籍やブログ「戦闘組織に学ぶ人材育成」及びTwitterにおいて、戦闘における強さの追求、生き残り任務の達成方法等をライフワークとして執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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