出版社内容情報
水口 博也[ミナクチ ヒロヤ]
著・文・その他/編集
目次
北太平洋のレジデント
北太平洋のトランジェント
道東のシャチ
ノルウェー北極圏のシャチ
アルゼンチン、プンタノルテのシャチ
西オーストラリアのシャチ
さまざまな海のシャチたち
南極のシャチ
シャチをめぐる冒険―レジデントとトランジェントからはじまる物語
知床・羅臼のシャチの暮らし
遺伝子研究から見たシャチの多様性と進化
南半球のシャチ
シャチの未来を危ぶむ有害化学物質
著者等紹介
水口博也[ミナクチヒロヤ]
1953年、大阪生まれ。京都大学理学部動物学科卒業後、出版社にて自然科学系の書籍の編集に従事。1984年独立し、世界の各地で海洋生物を中心に撮影をつづけ、多くの著書、写真集を発表。近年は南極、北極など極地への取材も多い。1991年、講談社出版文化賞写真賞受賞。2000年、第5回日本絵本賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
9
獰猛、冷徹、容赦ない狩りの姿には、ギャングということばが浮かぶ。シャチの完璧なフォルム、圧倒的な存在感が「美しさ」をわたしたちの脳に喚起する。2019/09/16
スリカータ
8
手塚治虫さんの漫画ブラックジャックの「シャチの詩」を子供の頃に読んで以来、私にとってシャチは特別な生き物になった。白と黒のコントラスト、流線型の美。世界中のあらゆる生き物の中でも、トップクラスに美しい。本書はシャチの魅力を余すところなく伝えている。ただ優秀なハンター故、狩のシーンは生々しくて見ていられない…襲われるのが可愛い動物ばかりなんだもの。背景の雄大な自然も美しい。実際に観たら、どんなに感動するだろう!2020/01/13
りょうちん
7
水口氏はクジラやペンギンなどを主に撮っているカメラマンです。ぼくはシャチのフォルムやその賢さ、生体(といってもあまり詳しくない)なども好きです。本書では水口氏ほかの美しい写真とシャチの生体や分類などに関する文章で構成されています。シャチは母系社会で大きく定住型のレジデントと回遊型のトランジェントに分類されます。でも共通していることは、天寿を全うすると100歳くらいまでは生きるそうです。彼女たちは若いシャチに自分が受け継いだ狩などの文化を仲間の子や孫たちに伝えていくそうです。いつかシャチを見にいきたいです。2019/07/22
ganesha
5
大きくて残酷で美しいシャチの写真を家族と眺めながら楽しんだ。道東で頻繁に姿を見せるとは。2023/03/12
お茶
4
◎美しくて可愛らしくて恐ろしい。シャチこんなに表情豊かだとは思わなかった。◎絶対観に行く。2022/08/19