出版社内容情報
切り花消費のカギとなる花の日持ち。鮮度保持と品質管理を品目別に紹介。切り花消費のカギとなる花の日持ち。
鮮度保持と品質管理を品目別に、花き研究所花き研究領域長の市村一雄がわかりやすく解説します。
生産者から、流通関係者、研究者まで、切り花産業に関わる人にとって必携の1冊です。
市村 一雄[イチムラ カズオ]
市村 一雄:独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構花き研究所花き品質解析研究チーム長を務める研究者。農学博士の学位を持ち、花きの収穫後生理を研究課題に、2002年園芸学会年間優秀論文賞、2004年日本ばら切花協会大賞を受賞している。
目次
第1章 切り花の日持ち短縮に関わる要因(日持ち短縮に関わる要因;エチレン ほか)
第2章 切り花の品質管理技術(品質管理概要;栽培と切り花の日持ち ほか)
第3章 周年出荷品目の品質管理(アルストロメリア;カーネーション ほか)
第4章 季節出荷品目の品質管理(アジサイ;アスター ほか)
付表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめぴょん
4
切り花を長持ちさせるための手法がいろいろ書かれています。生け花でもこういう知識をいくらかは教えていただきましたが、長持ちのメカニズムに科学的根拠もあると知識が定着しやすい気がしました。切り花が観賞価値を失う最大の原因は花の老化。萎れるタイプと落弁するタイプがある。切り花にすると日持ちが短縮するものはその差を縮めることで日持ちを延長させることができる余地がある。呼吸・糖質・エチレンがその大きな要因。糖質はエネルギー源としてだけでなく浸透圧を調節して細胞内に水を引き込む物質としても作用する。容器とハサミの 2020/07/05