出版社内容情報
割れたりかけてしまった器の欠けを漆で継ぎ、金や銀で上化粧して修繕する技術「金継ぎ」。金継ぎのある暮らしの魅力をお届けします。
今、30~40代の女性を中心に静かなブームとなりつつある「金継ぎ(きんつぎ、きんつくろいとも言います)」。
その根底には、“自らの手で繕うことで、お気に入りの物を長く手許に置き大切にしたい”という気持ち、何でもすぐに手に入り要らなくなったら捨ててしまうような流れの速い現代において、地に足の着いた暮らしや考え方を切望する人々の心があります。
はじめに:
金継ぎの歴史や美学について。物を大切にする心が礎にある金継ぎは単なる修繕技法にとどまらない優れた工芸技法です。
金継ぎの器があるすてきな暮らし:
実際に金継ぎをやっている、もしくは金継ぎの器をコレクションしている人たちと、その暮らし。使い方の提案なども。宇南山加子さん(「SyuRo」オーナー、東京・下町の職人技を生かした生活雑貨を数々プロデュース)、関根由美子さん(「fog linen works」代表、リトアニアのオリジナルハウスリネンやウエアが人気)、土器典美さん(「Dee's Hole」オーナー、東京で暮らしまわりのアンティークを扱うショップの先駆け的存在)、イチカワヨウスケ、井山三希子、田村かの、松本武明、恵藤文、祥見知生、猿山修、川崎啓、大内美生ほか計13名が登場予定。
金継ぎを習う:
中川ちえさんが金継ぎにチャレンジ。基本的な金継ぎのやり方を詳しく紹介します。
中川ちえプロフィール/エッセイストとして活躍しながら、器と生活雑貨の店「in-kyo」の店主としての顔ももつ。著書に『ものづきあい』『器と暮らす』(以上、アノニマスタジオ)、『おいしいコーヒーをいれるために』(メディアファクトリー)。
金継ぎ作家の紹介:
今の感覚を大切にした、お薦めの金継ぎ作家を紹介します。作家さんの作品はもちろん、そのセンスが伝わるようなライフスタイルも含めてお伝えします。櫛谷明日香さん、堀道広、小林剛人さん
金継ぎHow to:
?@欠損の見極めと繕いの技術、下準備
?A必要な道具
?B漆、金銀の扱い方
?C素材別の金継ぎ方法(磁器、陶器、木工、ガラスなど)
?D用語説明
金継ぎに関する注意点、金継ぎを取り扱うショップ&ワークショップ紹介
【著者紹介】
手仕事まわりの取材・執筆とスタイリングを中心に仕事をする。モノと人の関係を通し、普通の当たり前の日々に喜びを見いだせるような企画を提案。著書に『日本の手仕事』(主婦の友社)、『日本のかご』(新潮社)などがある。また「fu-chi web」でも、気になるモノ・ヒト・コトを紹介。http://fu-chi.net
目次
1章 金継ぎのある暮らし(祥見知生さん;松本武明さん;土器典美さん ほか)
2章 金継ぎ作家・繕う日々(堀道広さん;櫛谷明日香さん;小林剛人さん)
3章 金継ぎを学ぼう(欠損の種類とその呼び名;金継ぎに必要な道具と材料;陶器・滋器・木製品の欠損別繕い方マニュアル ほか)
著者等紹介
小澤典代[オザワノリヨ]
手仕事まわりの取材・執筆とスタイリングを中心に仕事をする。モノと人の関係を通し、普通の当たり前の日々に喜びを見いだせるような企画を提案(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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- 海鳴り 〈上巻〉