アジアのかわいい刺繍―日本、中国、インド、ウズベキスタン…、伝承のデザインと暮らしにまつわる物語

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784416312162
  • NDC分類 594.2
  • Cコード C5077

出版社内容情報

日本、中国、韓国、タイ、インド…、アジア各国で伝え作られてきた美しい刺繍を紹介。眺めるだけでも楽しめます。

日本独特といえば、日本刺繍、こぎん刺し、アイヌ刺繍などがありますが、アジア各国にも、伝統的に残されてきた刺繍があります。たとえば、中国のスワトウ、バングラディッシュのノクシカタ、ウズベキスタンのスザンニ、インドのミラー刺繍、ミャンマーのナガ族の刺繍、タイのモン族の刺繍などをはじめ、少数民族の貴重な刺繍などを見比べながら紹介した本です。
それぞれの刺繍には、その特徴や歴史的背景などの解説が入り、同時に手に入れられるものについては問い合わせ先も掲載しています。
普段見ることのできない、また、アジアの女性が作り上げてきた美しい刺繍模様を存分に楽しんでください。

アジア各地の刺繍についての基礎知識、西アジア(トルコ、タジキスタン、ウズベキスタン、イラン、パレスチナ、アフガニスタン…)、南アジア(ネパール、スリランカ、バングラディッシュ、インド…)、東南アジア(インドネシア、シンガポール、ミャンマー、カンボジア、ラオス、ヴェトナム、フィリピン、タイ…)、東アジア(日本、中国、韓国、台湾、モンゴル…)、刺繍の基礎知識、刺繍作品の問い合わせリスト

内容説明

アジア各地から買いつけられたオールド品や民芸品、フェアトレード製品から作家による作品まで、時代も手法もいろいろですが、そのほとんどが人々の暮らしの中で受け継がれてきた伝統刺繍。鮮やかな色彩や細やかな模様…。

目次

1 日本の刺繍(津軽こぎん刺し;庄内刺し子 ほか)
2 東アジア・東南アジアの刺繍(中国・スワトウ刺繍;中国・蘇繍と打子繍 ほか)
3 南アジアの刺繍(インド・ラクノウ地方のチカン刺繍;インド・カシミール刺繍 ほか)
4 西アジア・中央アジアの刺繍(トルコ・イーネオヤ;ウズベキスタン・スザニ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

113
かなり多国、いや多民族に渡って技術や図案はもちろん、その刺繍のもつ意味などすごく勉強になりました。例えばモン族の刺繍の襟布は「背中から悪霊が入り込む」ことを恐れて後ろから目立つ箇所に、またヤオ族の子どもがかぶる帽子には悪霊が子どもをさらわないように、子どもが「花」に見えるよう華やかな花の刺繍が施されているなど山岳民族ならではのような発想。その他、日本や中国の民族、インド等々…コチラには書ききれないほど後日調べるリストとして手帳にメモしてしまいました。2018/04/14

かりさ

70
‪アジアの鮮やかで美しい刺繍を紹介。日本の刺し子、こぎん刺し、日本刺繍、中国や韓国の色彩鮮やかな刺繍、タイやベトナム、パキスタンの原色明るい刺繍、特に心惹かれたのは表紙のインドのサリーテープ。サリーやショールの裾を保護する役割をしていたそう。繊細な手刺繍模様がとても美しい。‬ 古来から人々の暮らしの中で生まれ、受け継がれて伝承になる。その緻密な世界は愛する家族のため、日々の無事を願うため、ひと針ひと針思いを込め生まれた美しいデザインたち。その土地や民族の歴史を知る上でも興味深い内容でした。色彩の参考にも。2018/08/21

リコリス

35
かわいいだけでなく愛情の込もった刺繍がたくさん。弘前こぎん研究所では衣類を補強し寒さに備えるための知恵から生まれたこぎん刺しの伝統を守り伝えているという。バングラデシュでは鳥のモチーフは幸運な出会いや家族・恋人同士の愛など。子供の成長を願ったり、花嫁道具にしたり、それぞれの国の人の思いが込められてるんだなぁ。2017/03/17

とも

21
タイトルの通りアジアの伝統的な刺繍が紹介されてます。 写真がたくさんで見てるだけでも楽しい。 簡単な歴史も書かれているのでどういった背景でその工芸が発展していったのか、特徴を持っているのかを知ることができます。 全部を理解しきれてはいないけれど自分の好みを探すところから。 個人的にはタイ、ラオス、ミャンマーのアカ族の刺繍や表紙にも載ってるインドの刺繍テープに惹かれました。2019/08/01

ぐっちー

21
かわいいなぁ。1針ずつ丹精こめて作られた刺繍の衣服や身につけるものは、女性たちの願いや祈りが込められている。その愛の深さは全く時代も場所も違う私たちが見ても共感できる。普遍的な人間の感情を可視化できる貴重な存在。つきつめれば、生命への感謝かな。こういうものを大事にしなくちゃね。2014/06/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5395010
  • ご注意事項