内容説明
宮沢賢治生誕百年に贈る、星の映像とエッセイ。「銀河鉄道の夜」は詩人であり童話作家である宮沢賢治の代表的作品。銀河の岸に鉄道を走らせた卓抜な想像力や、星の世界を描写する的確で魅力的な表現に、宮沢賢治ならではのセンスが光っている。そのユニークな物語を地上からとらえた星の映像でつづる時、星空への憧れはいっそう心に〓まるだろう。
目次
午後の授業
星空への憧れ
らっこの上着
銀河ステーション
北十字とプリオシン海岸
アルビレオ観測所
天上のりんご
さそりの火
南十字駅
夢から醒めて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
11
個人の感想です:B+。地上から写真家の八板康麿さんが撮った星座写真をメインに据えて、そこに『銀鉄』のあらすじと、路線通りに星座やトシの死、宗教観など色んな解説を作家の本城美智子さんが加えていくという構成。銀河鉄道の開設本は数多くあるが、その中で本書は、見開きの星座の写真も美しく、ストーリーに沿った作品解釈もとても読みやすかった。「同じ波長で響きあう二本の弦のようなジョバンニとカムパネルラ」の「共振」という表現がとてもしっくりくる言葉だった。「カムパネルラのいない明日」はとてもいたましい再生となるのだろう2023/09/14
きたくり
1
童話「銀河鉄道の夜」もアニメ化の映画も大好きですが、それに匹敵するほどこの本の巻末にある「いたましい再生」という詩のような文章が好きです。
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