目次
珊瑚礁になったつもりで
イソギンチャクに隠れる
オキエソが襲う!
砂地に隠れるヒラメ
砂地に隠れるアンコウ
おしり隠してアタマ隠さず
岩にとけ込んだ
岩になりきる
身にまとって姿をごまかす
色を変える〔ほか〕
著者等紹介
伊藤勝敏[イトウカツトシ]
1937年、大阪生まれ。出版社で写真助手をしていた時代に、たまたま海藻を写すことになり、その時に潜った丹後半島の海の幻想的な海中風景に魅せられたのがきっかけとなり、海中写真に取り組む。現在、世界的に海洋生物が多様であることが知られる相模湾(東伊豆)に拠点を置き、その生物の生態を定点観察している。また、人間が捨てた廃物を利用して、したたかに生きる魚たちのルポルタージュにも取り組み、新聞・雑誌などを中心にした写真作家活動を行う。アニマ賞(平凡社)、朝日海とのふれあい賞、2001年伊東市技能功労賞(伊東市)
海野和男[ウンノカズオ]
1947年、東京生まれ。昆虫を中心とする自然写真家。アジアやアフリカの熱帯雨林地域で昆虫の擬態を長年撮影。1990年より長野県小諸市にアトリエを構え身近な自然を記録、毎日更新する「小諸日記」をはじめる。著書に「昆虫の擬態」は1994年日本写真家協会年度賞受賞。日本自然科学写真協会副会長、日本昆虫協会理事、日本写真家協会などの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のぶのぶ
37
擬態について、詳しい本。「変身」、この言葉がどこまでが「変身」なのだろう。とにかく「色を変える」(変化する)と「化ける」、「ごまかす」、「なりきる」、「溶け込む」、ヒントになる言葉が多く、共通しているが、その生物にぴったりとくる言葉があるように思うし、微妙な差異があるように思う。これは、私の勉強になった本。2018/09/22
遠い日
7
海の生き物の擬態のいろいろ。体の色や質感を変える擬態もあれば、海草などを大胆にまとって変身するものもいたりして、その方法は多岐にわたる。生き延びるため、エサを取りやすくするため、さまざまな進化の上の変身術。2020/09/24