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タイポグラフィ・トゥデイ (増補新装版)

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  • サイズ A4判/ページ数 199p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784416115428
  • NDC分類 727
  • Cコード C3070

出版社内容情報

20世紀モダン・タイポグラフィの名作を精選して紹介。デザイン書の古典として国際的に高く評価されている同書を新装・増補。

タイポグラフィ作品の中には作られた時代を越えて生き続けているものがある。タイポグラフィの匠、ヘルムート・シュミットが編集、デザインした『タイポグラフィ・トゥデイ』は、そのような不朽のタイポグラフィたちが織りなす20世紀タイポグラフィへの讃歌である。

同書ではリシツキー、チヒョルト、ツヴァルトら戦前のパイオニアから、ルーダー、ホフマンらを経て、ゲルストナー、クロウエル、ルバーリン、杉浦康平、ワインガルトらにいたる達成を俯瞰し、モダン・タイポグラフィのさまざまな精神や文脈をヴィヴィッドに伝える。また、ルーダー、クロウエル、グリニャーニ、シュミット、杉浦康平、ワインガルト、さらにはジョン・ケージの論考を収録し、タイポグラフィの本質に多角的に迫る。

1980年に「アイデア」別冊として刊行された本書は、タイポグラフィの名著として国際的に高く評価されてきた。2002年の新版では同時代のデザイナーを増補。モダン・タイポグラフィを21世紀に橋渡しする古典として新しい世代の読者を獲得し、韓国版、中国版も出版された。

そして2015年、時代とともに新しくあり続けたその名著が、再び生まれ変わる。収録内容のアップデートはもちろん造本仕様も大幅に変更。回顧とは無縁のネクスト・モデルとして、タイポグラフィの神髄を現代にうたいあげる。社会とメディアの環境が大きく変わってなお、本書は多くのデザイナーに刺激を与え続けるだろう。

【著者紹介】
ヘルムート・シュミット:1942年オーストリア生まれ。ドイツにて植字工の訓練を受けた後、スイスのバーゼル工芸専門学校でエミール・ルーダーのもとにタイポグラフィを学ぶ。欧米各地で活動した後、大阪のNIAに勤務。1981年に独立。以来、デザインの制約と自由という二元性に相対しながら制作活動に携わっている。日本でのおもな仕事に大塚製薬「ポカリスエット」、資生堂「MAQuillAGE」「ELIXIR」「IPSA」のロゴデザインなどがある。また、長年にわたって「TM」「baseline」「アイデア」などのデザイン誌へ精力的に寄稿するほか、自主出版プロジェクトやレクチャーも活発に行い、世界各地のデザイナーや学生に大きな影響を与えている。主著『タイポグラフィ・トゥデイ』は1980年の刊行以来「現代の古典」として高く評価されている。その他の著書に『バーゼルへの道』(1997)『Japan japanisch』(共に朗文堂、2012)、作品集に『Helmut Schmid: Gestaltung ist Haltung』(Birkhauser、2006)がある。AGI会員。

目次

タイポグラフィ・トゥディ(ウォルフガング・ワインガルト;ウィム・クロウエル;杉浦康平)
情報および実験のタイポグラフィ(エミール・ルーダー;フランコ・グリニャーニ;ジョン・ケージ;ヘルムート・シュミット)
タイポグラフィのパイオニアたち(フィリッポ・トマーゾ・マリネッティ;ダダの運動;クルト・シュヴィッタース;エル・リシツキー;ヤン・チヒョルト;ラスロー・モホリ=ナジ;ヘルベルト・バイヤー;ヨースト・シュミット;ピート・ツヴァルト)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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20世紀タイポグラフィ作品に文脈の解説を加え、モダンタイポグラフィの歩みを辿った本。古今東西の作品がバラバラに収められており、タイポグラフィ史を辿るというよりも、著者が表現したいことをデザイナーが汲み取り、どの書体でどのように配置するのがベストなのか考える過程を辿るように思える。読者の読みやすさを念頭に置いた可読性の高い美しい文字は、その汎用性から読者が読むまでの興味を引くことは出来ない。ギリギリの可読性を確保しつつ、図形や写真では表現出来ない、組み合わせの意味性の深度を探っていく実験的なデザイン集。2015/10/31

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