出版社内容情報
恋の相手を選んだり、何万羽もいる群れの中から仲間を探し出すには鳴き声が重要な鍵となる。そのコミュニケーションの秘密に迫る!
日本人は世界でも有数のペンギン好きで、飼育数約3,400羽は世界一と言われている。
その可愛らしい姿の虜になる人も多く、たいへん人気があるが、実際の生態について知っている人は少ない。
ペンギンは、つがいになる相手をどのように選ぶのか、また何万羽もいる群れの中からどうやって自分の家族を探し出すのかといった疑問に答える鍵となるのが、鳴き声によるコミュニケーションである。
本書は、その鳴き声に隠された役割を紹介するとともに、長年フィールドでペンギンと向き合ってきた著者ならではの視点で、ペンギンに関する基礎知識や研究過程でのエピソードを紹介する。
また、環境変動などペンギンが直面している問題などにも触れ、地球にいる生物の一つとして紹介する。
ペンギンを通して、生物研究の楽しさや奥深さを理解してもらえるような内容となっている。
1章 ペンギンとはどのような生物か
2章 ペンギンはどういう種類がいるのか
3章 ペンギンの不思議
4章 ペンギンに関する疑問
5章 地球環境とペンギン
6章 動物の調査研究
コラム
巣の探し方/ペンギンを持つとき&計測時の英語/オーネスト・シグナル/
ポットラックパーティには気をつけろ/フリッパーバンド/あなたは無人島に何を持っていきますか?
【著者紹介】
宮?ア 正峰:1966年千葉県生まれ。北海道大学で海鳥の生態を研究。その後、University of Waikatoにおいてリトルペンギンの行動生態の研究で博士号を取得。ニュージーランド南極観測隊員としてウェッデルアザラシの調査経験もある。現在は、東京都市大学などで生物学を教えるほか、ペンギンや動物について楽しくわかりやすく話すことをモットーに講演等も行っている。
感想・レビュー
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