クラゲの不思議―全身が脳になる?謎の浮遊生命体

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  • サイズ B6判/ページ数 140p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784416114490
  • NDC分類 K483
  • Cコード C0045

出版社内容情報

姿、形だけでなく、その生態そのものがおもしろくて不思議なクラゲを、イラストや写真をいっぱい使って解き明かしていきます。

日本近海に多く棲息し、クラゲと言えば多くの人は、ミズクラゲの形を思い浮かべると思います。本書では、そのミズクラゲを中心に話を進めてい来ます。実際に、ミズクラゲの生態について研究が進んでいるかというと、まだまだ謎と不思議でいっぱいなのです。小さなポリプから成長してクラゲになるまでどれくらい生き残るのか、大量発生するのはどうしてなのか、またクラゲの形になっていないころ(ポリプ)から空間を認識していたり、ミズクラゲ同士が干渉し合わないように生きているなど、面白い話満載で最新のクラゲの研究が本書では紹介されていきます。「全身が脳になり、心臓になり、胃腸になる生き物」ってなにか。ミズクラゲの正体だけでなく、クラゲのわからなかった真実が本書を読むと見えてきます。

第1章クラゲのほんとうの姿
(クラゲの仲間たち、クラゲはどこにいる?、クラゲの身体の仕組み、クラゲの一生、クラゲと私たちの生活)

第2章ミズクラゲの生活
(「ミズクラゲに始まりミズクラゲに終わる」、ミズクラゲの一生には2つの世代がある、受精から発生まで、着生からポリプへの変態、無性生殖によって分身をつくる、ストロビレーション、エフィラからクラゲへ、クラゲの成長、ミズクラゲの1日、時間で変わる身体の働き、ミズクラゲの1年)

第3章ミズクラゲの研究
(柿沼好子先生、死なない!? やり直せる人生、ポリプを探せ!、ポリプの競争、ポリプの共食い、どっちが強い?、ポリプも羽根を伸ばす!、近道もしてみよう!、ミズクラゲはどれ?、 環境適応能力、クラゲはなぜストロビレーションをするのか?)

第4章クラゲの大発生の謎
(クラゲの大発生、 なぜ大発生するの?、地球温暖化、 富栄養化、 魚類の乱獲、外来種、 養殖、 人工構築物、 外来種クラゲの大量発生を考えてみて)

【著者紹介】
三宅 裕志:1969年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程終了。農学博士。海洋研究開発機構、新江ノ島水族館を経て現在、北里大学海洋生命科学部講師、海洋研究開発機構招聘研究員、新江ノ島水族館飼育アドバイザー。著書に『最新クラゲ図鑑』『子供の科学★サイエンスブックス クラゲの秘密』(誠文堂新光社)がある。

目次

第1章 クラゲのほんとうの姿(クラゲの仲間たち;クラゲはどこにいる? ほか)
第2章 ミズクラゲの生活(「ミズクラゲに始まりミズクラゲに終わる」;ミズクラゲの一生には2つの世代がある ほか)
第3章 ミズクラゲの研究(柿沼好子先生;死なない!?やり直せる人生 ほか)
第4章 クラゲ大発生の謎(クラゲの大発生;なぜ大発生するの? ほか)

著者等紹介

三宅裕志[ミヤケヒロシ]
1969年大阪府東大阪市生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。農学博士。海洋研究開発機構、新江ノ島水族館を経て、北里大学海洋生命科学部講師。海洋研究開発機構招聘研究員、新江ノ島水族館飼育アドバイザー。クラゲ類および深海生物の長期飼育を通じた研究を主に手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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