出版社内容情報
日本の森に住む動物の1年間(365日)の出来事を、1ヶ月ごとのカレンダーを軸に、環境、生態を中心に紹介する読み物風図鑑です。
日本の森に住む動物たちを、生態、住んでいる環境などに視点をあて、365日の生き物カレンダーと興味深い記事で紹介します。著者は、動物、特に日本のほ乳類、動物の生態写真を得意とするカメラマンで、ふだんTVなどでも紹介されない日本国内の動物たちのディープな生態のシーンを記録してきました。本書でも、たとえば、イノシシやクマ、タヌキなど名前は一般的にもよく知られている動物の意外な行動や不思議な暮らしぶりの一面をたくさん紹介しています。
■1月のカレンダー
雪の雪中行軍-イノシシ、冬眠しない動物たち-タヌキ・狐、冬眠という名の冬越し-コウモリ、恋の季節ーキタキツネ、謎の獣ー外来種? ハクビシン
■2月のカレンダー
朝鮮半島への架け橋ーヤマネコ・テン、・クロアカコウモリ(対馬)、厳しい冬を乗り切るーニホンザル、ニホンザルの子育て日記、大の甘党ーヤエヤマオオコウモリ、植物を食べるコウモリ、冬でも元気にーエゾリス、ネズミ・facebook
■3月のカレンダー
森ネズミ・畑ネズミ-アカネズミ・ヒメネズミ、滑空する獣たちーモモンガ・ムササビ、角を持つ草食獣ーニホンジカ
■4月のカレンダー
ネズミの子育てーワカヤマヤチネズミ、春の引っ越しマル秘作戦ーニホンリス、動物たちの糞コロジー・痕跡探し(巣)、繁栄の秘訣は子だくさんーイノシシ
■5月のカレンダー
モグラの母さん子育て日記、何でも食べる子元気な子ーホンドタヌキ、初めてのお散歩ーニホンリス、クマはベジタリアンーツキノワグマ、北の原野で生きる最強獣ーヒグマ、トガリネズミ・facebook
■6月のカレンダー
田んぼは森のレストランーアナグマ、トガリネズミの王国、大型獣との共存ーツキノワグマの森
■7月のカレンダー
コウモリの集団幼稚園ーユビナガコウモリ、すでに絶滅?川の淀みに棲んでいた獣、人が歩く道は獣たちも使う道
■8月のカレンダー
モグラは泳ぐーコウベモグラ、樹洞は獣たちの住処ーヤマコウモリ、神々の使者ーニホンジカ
■9月のカレンダー
森を作るーニホンリス・ネズミ、岩の割れ目は天然冷蔵庫ーナキウサギ、日本の森に狼がいた頃
■10月のカレンダー
きのことモグラの不思議な関係、森の滑空王者テング様ームササビ、森のブルドーザー イノシシ、2本ひずめの仲間たちーカモシカ、イタチの最後ッ屁ーニホンイタチ
■11月のカレンダー
冬毛はダウンジャケットーホンドタヌキ、食べるが勝ちーニホンアナグマ、森に住み着いた外来種、夏毛と冬毛ートウホクノウサギ
■12月のカレンダー
南の島の巨大ネズミーケナガネズミ、原始的なウサギは山をかけ登る、雪の中は暖かいークロテン、冬の足跡さがし、他
【著者紹介】
写真家/動物映像作家 東京都出身。特にアジア熱帯地方、ヒマラヤ、アフリカなど厳しい自然環境での取材を敢行し、ユキヒョウ、クロツラヘラサギ、ツルのヒマラヤ越えなど、世界でも珍しい動物たちの撮影に成功している。NHK:地球ファミリー、生き物地球紀行、ダーウインが来た,他 民放番組多数制。『モグラの生活』(福音館書店)『街はいつでも猫日和』(小学館DVD)『日本哺乳類大図鑑』(偕成社)ほか多数。http://asianaturevision.com/
目次
雪とイノシシ
ホンドタヌキの里山ぐらし
コウモリの冬眠
キタキツネは恋の季節
謎の動物―ハクビシン
大陸から渡って来た動物
スノーモンキー
甘い匂いに誘われて―ヤエヤマオオコウモリ
冬のエゾリス
コウモリずかん〔ほか〕
著者等紹介
飯島正広[イイジママサヒロ]
1951年、東京に生まれる。動物写真家・映像作家。東京農業大学動物学研究室卒業。世界中で動物の写真・映像を撮影している。アジア熱帯やヒマラヤなどで、ユキヒョウ、ツルのヒマラヤ越えなど、珍しい動物の映像を撮影。NHK『地球!ふしぎ大自然』、『ダーウィンが来た!』など、多くの番組を制作。ライフワークとして、日本の北から南まで動物の撮影を重ねている。日本哺乳類学会会員・アジアネーチャービジョン代表。JPS、SSP会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。