出版社内容情報
童門 冬二[ドウモン フユジ]
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪風のねこ@(=´ω`=)
115
物証が乏しく著者の解説に信憑性が付き纏うし井伊谷城落城の説明も不足ではあるが、始祖の話から鎌倉室町幕府あたりの話も盛り込み、井伊家の伝承を纏めている点は評価できる。まるで一筋の水の流れの様だ。城主を継ぐ時に井戸に始祖の声を聞いたという話も、寓話なんだろうけれど信じる気にさせられる。ただ直虎、虎松(直政)主観というよりは、武田、家康、信長という強大名の動きが主体となっている為、欲求不満は残りそう。逆に取れば時代の趨勢を学ぶのにも良い書籍といえる。信長の天下布武とは周の武王の治世を広める意という検証も面白い。2016/11/25
やす
33
あとがきに示されていた「グローカリズム」、作品に即して言えば、「直虎の目で天下人とその行動を見つめる」 そういう視点でこの作品は描かれていました。直虎や直政の心的描写は少ないですが、「あゆち思想」や井伊家と日蓮上人との間には「血の関わりがある」という表現には非常に興味をもちました。「あゆち思想」とは、幸福の風が海から日本の中央である尾張に吹いてくるという伝承だそうです。この幸福の風を織田信長は、日本中に吹かせたかったそうです。天下布武が完成していたら、日本中が幸せになっていたかもしれません。2017/01/09
ふくろう男爵
2
大河ドラマの主役としてはマイナーな存在だが、次々と一族が不幸な死を遂げるなか、直政の成人まで井伊家を守りきった直虎の生涯は、十分大河に相応しいと思う。その後、直政が四天王の一人に数えられる程の活躍をするのが、余計直虎の人生をドラマティックなものにしている。2016/12/01
Masaharu Kamiya
1
大河ドラマの直虎の本はこれで2冊読みました。やっと井伊直虎が何をして来たのかわかって来ました。所縁の浜松にも行きましたし、彦根城も観たし、徳川四天王の本多忠勝の大多喜城にも先週 行って来ました。57度出陣して無傷だった伝説の本多忠勝の墓所もお参りしました。しかし、私はホントにゆかりの柴咲コウに逢いたいです。握手もしてみたいと思うのでありました。2017/04/04
perican
0
面白かった!この展開で大河ドラマを期待したらずいぶん事情は異なっていた。大河ドラマは大河ドラマ。記録を合わせていくとおそらくこの小説といった感じでしょうか。 2016/12/23