出版社内容情報
ふとした日常の中にひそむ小さな違和感。かわいいおばけのお話とは違う、不安が恐怖につながる「きちんと怖い」怪談絵本。
内容説明
いつも通る道で、ほくは三輪車に乗った知らない女の子と出会った。怪談入門にもおすすめのこわいえほん。
著者等紹介
犬飼由美恵[イヌカイユミエ]
1967年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2008年「チョキンちゃん」で第14回小学館おひさま大賞を受賞。童話や絵本を中心に活動中
中島梨絵[ナカジマリエ]
イラストレーター。滋賀県生まれ。京都精華大学芸術学部卒業。書籍の装画、教科書の挿絵・表紙、絵本などを中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
83
こわい絵本。「きこきこきこ…」ずっとついてくる…「どこいくの…?」ずっとずっとついてくる。まとわりつく恐怖。ただいるだけでも怖いのに、トイレに逃げ込んでも追いかけてくる、のぞきこんでくる。きゃー▽2021/10/08
よこたん
48
“きいこ きいこ……” 不気味なあの子より、きいこきいこの音が一番怖い気がする。ページの端っこに小さく映り込む赤い三輪車の一部分。最初は外だけだったよね? 何で何でそんなとこにまで来るの?入って来てるの? 最初に見かけた時に、返事をしたからついてきたのかな。たぶんぼく以外の人には見えないあの子と三輪車。家に帰ってホッとしたところで、一緒に食卓に座ってそうで、いやだよ無理だよ。もし私がひとり歩く夜道で、後ろからきいこきいこと聞こえてきたら、どうしよう。逃げ切れる自信がないよ。赤ずくめの理由も知りたくなーい。2021/10/20
たまきら
33
イメージがこわいけれど、だったら最恐の「ちょうつがいきいきい」の痛みが振り切れてるし、トイレ系の怖さで言えば「おいで…」があるし…。ちょっと赤い服の女の子の出自が気になって、こわいというよりは気になる絵本でした…すみません、追求型読者です…。2025/05/27
ベル@bell-zou
23
最初に返事しちゃったからかなー。少年のいくところどこにでも現れて、きいこ きいこ と、ついてくる。さんりんしゃじゃ絶対追い付けないようなところにまで現れて きいこ きいこ とついてくる。理由のわからなさも相まってジワる怖さ。[2024夏・私的あかいこわい絵本その2]2024/08/16
めしいらず
23
少年の行く先々に赤い三輪車の女の子がついて来る。そして行き先を問う。ただそれだけのお話である。どこにいても現れる。ゆっくりなのに逃げられない。隠れていても見つかる。だが、まだ何も起こってはいない。説明がないのがとても良い。理由がわからないから怖さが勝手に膨らんでいく。三輪車がキコキコと凶々しい音を響かせながらヒタヒタ迫りくる圧迫感は確かに怖い。2024/07/26




