目次
第1講 僕らは二重に生きていて、短歌を恋しいと思っている(0・5秒のコミュニケーションが発動する;短歌が手渡すのは、例えば何か、きらきらしたもの ほか)
第2講 短歌の中では、日常とものの価値が反転していく(ステーキより、鯛焼きのばりが価値をもつ世界;ほこりまみれの鳥篭に「それ以上の感情」が宿る ほか)
第3講 いい短歌とは、生きることにはりつく短歌(「生きるってなんなの?」の答えを求めて「じょんじゃぴょん」;熱海の四畳半にて、女の人とこたつとミカンとコロッケと ほか)
第4講 短歌を作るときはチューニングをずらす(留学生の日本語1 その神秘的な間違いに素敵回路が誤作動する;留学生の日本語2 たったひとつの言葉が世界を背負う ほか)
著者等紹介
穂村弘[ホムラヒロシ]
歌人。1962年、北海道札幌市生まれ。1990年歌集『シンジケート』でデビュー。2008年評論『短歌の友人』で伊藤整文学賞受賞。2008年から日本経済新聞の歌壇選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パフちゃん@かのん変更
76
短歌を作るときはチューニングをずらす。大事なことをワザと書かない。なんとなく素敵そうなことを詠むと失敗する。2014/08/10
hnzwd
73
先日の六本木ブックフェスで、自分の本と交換にいただいた本。穂村さんの歌集は読みたい、と思いつつ今まで機会がなかったんですが、最初の一冊が短歌についての解説書になってしまいました。内容はわかりやすく、なんとなく書けるような気になってしまう。。まぁ、創作向いてないのは知ってるので、手は出しませんが。自分では買わないジャンルの本に出会えるイベントはいいですねー2015/10/13
美登利
63
はは~ん、私が短歌を詠めない理由がこの本を読んでなんとなくわかった気がします。読メでも短歌人気だし、皆さんのように私も、なんて思ってもなかなか頭に浮かんでこない。少しでもよく見せようとすること自体が間違いなわけで。穂村さんは私の中では面白いエッセイ書く部長さんのイメージのままだけどね、ずっと。短歌入門としてこういう風に詠めばいいのか!とわかるような、さらに頭が困惑しそうな・・・(笑) だけど心に残る短歌が紹介されていて、それは私にも響きましたよ。2014/06/10
ゆにこ
50
「短歌の友人」よりも分かりやすく読みやすい。元の短歌と改悪例が載っているのですが、自分で作ると改悪例と同じ様になってしまう。センスないんだろうなw2014/06/08
K
47
題名のイメージは短歌の書き方のハウツー本みたいだけど「生きる」の「生きのびる」に対する非対称性とか内容は哲学的でしかもとても面白い。今までもやもやっと感じてたことを短歌を通してわかりやすく解説してくれてて穂村弘さんやっぱり言葉の天才だと思った。2017/06/11