内容説明
宿敵佐々木小次郎との巌流島の決闘をはじめ、吉岡一門との闘い、鎖鎌宍戸梅軒との対決など、数々の闘いに勝ち抜いた宮本武蔵の生涯は多くの謎に包まれている。本書は生い立ちから、修行時代、そして『五輪書』を著すに至った生涯にスポットをあて、武蔵の実像をQ&A方式で徹底解明。
目次
第1章 人間・宮本武蔵の謎―史上最強の剣士・武蔵は謎だらけ
第2章 武蔵出生の謎―剣聖誕生の地は、美作か、播磨か
第3章 大胆推理!武蔵青雲時代―乱世に生まれた野生児の青春
第4章 武蔵「不敗伝説」の誕生―命がけの勝負の連続・修行時代
第5章 巌流島の決闘の真実―我、兵法の神髄を会得せり!
第6章 武蔵の女性関係と家族は?―生涯独身を貫いた武蔵と、その家族
第7章 一芸は諸芸に通ず―哲学者・芸術家としての武蔵
第8章 剣豪の晩年―武蔵流の集大成『五輪書』の完成
著者等紹介
菅井靖雄[スガイヤスオ]
1941年生まれ。東京都出身。日本大学法学部卒業後、新宿区総務部にて区史編纂を担当。新宿区立歴史博物館学芸係長を経て退職。現在歴史作家。1993年から新宿区新聞に歴史テーマを中心にした「新宿あれこれ」を執筆中
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感想・レビュー
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shikami
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有名人、宮本武蔵の生涯と事跡をまとめた本。武蔵に関しては、様々な筋からの文書や言い伝えがあり、それぞれに食い違いや矛盾があったりするため、正確な事が分かりにくい。筆者はそれらを吟味しつつ、なるべく客観的で妥当な論を導き出している。また、現代において宮本武蔵の名を有名にした吉川英治の小説には、かなり創作が入っているとしながらも、生き生きとした武蔵像を表すため、度々引用している。巻末には年表も付いて充実している。ただ情報が最新でない可能性もあるので、読後にwikipedeiaなどで軽く確認すると良いかも。2010/11/24