内容説明
一九九五年~二〇一四年にかけ、同人誌、私家版のミニ句集、文芸誌、俳句誌などの雑誌、またテレビ番組や公開句会の場で発表してきた中からの二七九句を精選収録。『春のお辞儀』(二〇一四年四月二〇日)刊行から五年。新作四十四句を加えた、名久井直子の装幀による新装版。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アマニョッキ
50
もう最近毎日読んでる。読了30回目くらい。なぜなら1日1句NHK俳句に投句していたから。だけど選者も来月までか…悲しくてとほほ。もっと早く俳句作りに目覚めればよかった。「行く春やハム型の凹みハムの函」「名月や寝そべったのはあの辺り」「ストーブは爆発しない大丈夫」「薫風や助手席にいてチューバッカ」「春眠や脳内上映二本立て」「夕飯はバームクーヘン夏休み」「白玉や子どもは空を飛べません」さてこの中にわたしが作った俳句が一句だけ混じっております。どーれだ?わかったあなたはLet's投句!2020/01/31
おおにし
16
『俳句は入門できる』を読んだら長嶋さんの句集が読んでみたくなった。句集を読むのは初めてだったがとても面白かった。特に「ドーナツを食べ終えし手の甘さかな」「ポメラニアンすごい不倫の話きく」というような無季の句に魅力を感じた。”思わずツィートしちゃいました”的な句にみえるが、真似しようとしても簡単には真似られない、それが長嶋さんの句だと感じた。2022/06/17
うさぎや
8
新装版にて再読。「眼鏡さらに3Dメガネ着ぶくれて」と《忍者の昼》シリーズが好き。2019/06/05
遠い日
4
そうだった、そうだった、長嶋有さんは俳句を詠む人でもあったと手にする。伸びやかな自由律俳句。一瞬の風景が切り取られ、定着するおもしろさ。長嶋有さんの眼を通してみるそれらに、はっとしたり、くすりとしたり。新作44句を加えた全279句。20年の軌跡だという新装版。2024/03/14
い
2
朝ハンバーグ昼ハンバーグ昼花火・信玄とメカ信玄の散歩かな・車はカー馬鹿は馬鹿なり恋は春・無人なら除く詰所や桜餅、バス乗り場から見るバス乗り場暮の秋・冬天や蝶の形の蝶番・控えめな春のお辞儀を拝見す・占は魚座で終わる石鹸玉・如月や松井秀喜のノック下手・暗き夜のかぼちゃ畑の哲学家2025/05/04