内容説明
息子の受験失敗が引き金となって崩壊した家族。「大人になりたくない」と拒食症に陥った女子大生。「こんなはずでは…」夫とのズレから育児放棄した若妻―本書は、気鋭の精神科医が21の症例を通して、私達の誰もが持っている“孤独という名の病理”そして“心の悲鳴”を解決します。
目次
自立を勝ち取る―息子の受験失敗が引き金となって崩壊した家族
父親の変身―父親のアル中と暴力が引き起こした不潔強迫神経症の息子
親の責任とは―高校受験失敗で「親が悪い、育て方が悪い」と荒れた17歳の娘
自分の生きる道―母親から託された「夢」の重さに耐えられなかった娘
知性の証しと癒し―一度会っただけで「彼女はボクを愛している」と妄想を抱く東大生
青春の挫折―異国の学生寮の孤独からカルト宗教、覚醒剤に走った女子優等生
死にゆく人―あらゆる医療を拒否、静かに死んでいきたいという独身中年女性
自己治癒力―動くしかない!大震災で不潔恐怖が嘘のように治った女性
心の自然さ―不向きなことをやらされて心を病んだ高校生と中年サラリーマン
与えられた運命―「こんなはずではない!」夫とのズレから育児放棄した若妻〔ほか〕