内容説明
慶長20年5月7日、決戦の日、幸村は家康の本陣に突撃し、「真田日の本一のつわもの」と伝えれるほど奮戦し、ついに討死にした。戦場で華々しく戦い、いさぎよく死んでいった史上数すくない日本武士道の実践者・幸村。父昌幸ほどの軍事的才能もなく、兄信之の政治力にはるかに劣るらしい幸村ではあるが、古来、武士たちが理想とした、忠節に殉じた悲劇の武将について伝説は数多く残されている。本書は、家康との宿命的な対決で大坂城に散った、当代随一の軍略家の数奇な生涯を描く。
目次
信幸と幸村
沼田城の攻略
武田軍団壊滅
有為転変
上杉と北条
危険の姦人
上州所領問題おこる
上田築城
上田合戦
真田軍大勝す
関白秀吉に謁見
北条征伐
朝鮮出兵
秀吉の死
真田父子東西に分かれる
上田城の激戦
九度山配流
九度山脱出
大坂入城
休戦
幸村、最後の奮戦
真田大助、秀頼に殉死