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内容説明
戦国争乱の世、“甲斐の虎”と恐れられた信玄は、屈強な甲州軍団を率いて四隣を制圧し当代随一の軍略家として勇名を轟かせた。天下制覇の信玄の夢が大きくふくれ上がった元亀3年10月、織田信長包囲の大作戦を立て西上の戦いに上る途中、空しく陣没。本書は、広大な甲斐王国を築きながらも中原の鹿を射損じた英傑の生涯を、同国人の著者が活写する。
目次
晴信と信虎
美しき名、禰々
山本勘助登場
青い諏訪湖のような姫
男は鉱夫に、女は遊女に
三千の生首
柿の実色づく
歴戦の剛将
疾きこと風の如く
凶の夕焼け〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
20
物語風に淡々と話が進んでいきますので、信玄の一生を辿っていくのにいいと感じました。コラムや史跡探訪も良かったです。2024/07/31
ゆうへい
0
戦国最強と謳われて甲斐の虎と恐れられた武田信玄も実は幼少は苦労が多かったということが分かる内容でした。信玄が父の信虎を国から追放するところから始まり、忠実に分かりやすく描かれていました。特に、これといった深みはなく、さらっとしていて信玄の行動を理解するには丁度良かったです。宿敵上杉謙信との川中島合戦、徳川家康を一蹴した三方ヶ原合戦などシンプルに表現していました。しかし、その上洛作戦はあまりにも無念すぎました。設定にはやや疑問が残りますが、これはこれでいいかなと思います。ただ、不親切な気がしました。2020/12/13