内容説明
歌舞伎は、いつの時代もその舞台美と独特の型、ストーリー性、そして作品によっては荒唐無稽とも思われるおもしろすぎる「すじがき」で、日本人の心に訴える伝統芸能として君臨してきた。二十一世紀の今日も、現代を生きる役者が「見得」を切り、踊り、名台詞で私たちを酔わせてくれる。本書は、上演頻度の高い名作、傑作を中心に五十演目を選び、歌舞伎デビューしたいあなたのためにわかりやすく解説した。舞台写真は、今日活躍の現役役者で構成、ほかにも観劇に必要な基礎知識やうんちくがいっぱいのコラムと、歌舞伎の楽しさが存分に伝わる内容となっている。
目次
第1場 三大名作(菅原伝授手習鑑;忠臣蔵=仮名手本忠臣蔵 ほか)
第2場 歌舞伎十八番(勧進帳;毛抜=雷神不動北山桜 ほか)
第3場 世話物・時代物(十六夜清心=花街模様薊色縫/小袖曽我薊色縫;伊勢音頭=伊勢音頭恋寝刃 ほか)
第4場 舞踊・新歌舞伎(鏡獅子=春興鏡獅子;藤娘=歌へすがへす余波大津絵 ほか)
著者等紹介
鎌倉恵子[カマクラケイコ]
独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所芸能部演劇研究室長
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