高齢者の犯罪心理学

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高齢者の犯罪心理学

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  • サイズ A5判/ページ数 237p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784414416480
  • NDC分類 326.34
  • Cコード C3011

出版社内容情報

高齢加害者の心理、認知等を各種データより読み解く。超高齢社会日本に突きつけられた課題にどう対処していくか、その糸口が見える高齢加害者・被害者の心理、認知(知覚、記憶)、認知症がもたらす影響など、国内外の最先端の研究成果を、犯罪心理学の第一人者らが解説する。「すぐにキレ、凶悪化する高齢者」といった世間的なイメージは、はたして事実なのか。高齢ドライバーによる事故率は高まっているのか等々を、世代別の犯罪率などのデータより読み解く。振り込め詐欺被害、高齢受刑者の増加など、超高齢社会に突き進む日本が喫緊に対策を練らねばならない課題を心理学的に切り込み、解決に向けたさらなる研究の必要性を訴える。

はじめに

第1部 高齢者犯罪概論

第1章 高齢者犯罪の概要 [新岡陽光:越智啓太]
 1.はじめに
 2.高齢者犯罪の増加
 3.高齢者犯罪率の増加
 4.罪種別の高齢者犯罪
 5.高齢犯罪者の動機

第2部 高齢者が関わる各種加害・被害

第2章 高齢者の暴力犯罪 [桐生正幸]
 1.はじめに
 2.暴力犯罪における加害者としての高齢者
 3.データから見た高齢者による暴力犯罪
 4.暴力犯罪における被害者としての高齢者
 5.今後の課題

第3章 高齢者の殺人 [喜入 暁・湯 泰彦]
 1.はじめに
 2.国外における高齢者殺人の知見
 3.日本における高齢者殺人の現状
 4.高齢者は「キレやすく」なることで凶悪化しているのか
 5.高齢者による殺人のまとめ
 6.おわりに

第4章 高齢者によるストーキング [桐生正幸]
 1.はじめに
 2.ストーキングとは
 3.高齢者ストーカーの実態
 4.おわりに

第5章 高齢者による社会的迷惑行為 [大上 ?]
 1.はじめに
 2.食品等に対する意図的な異物混入事件
 3.意図的なタイヤパンク事件
 4.まとめ

第6章 高齢者による性犯罪 [田口真二]
 1.はじめに
 2.性犯罪の要因
 3.高齢者による性犯罪の実態
 4.高年齢の性犯罪者がなぜ増加するのか
 5.高齢者の性犯罪に潜む問題

第7章 高齢者による窃盗 [萩野谷俊平]
 1.高齢者による窃盗の概要
 2.高齢者による万引きの原因と対策
 3.高齢者による万引きの類型
 4.まとめ

第8章 高齢者による交通事故 [重森雅嘉]
 1.本章で扱う交通事故犯罪の範囲
 2.高齢者だから交通事故を起こすのか
 3.高齢ドライバーに特有の交通事故
 4.交差点における右折時の事故
 5.ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故
 6.高齢ドライバー事故の防止対策

第9章 高齢者のなりすまし電話詐欺の被害心理 [西田公昭]
 1.はじめに
 2.なりすまし電話詐欺の巧妙化
 3.詐欺被害後の心理状態
 4.詐欺被害に遭う心理過程の研究
 5.なりすまし電話による高齢者詐欺被害の心理過程
 6.対策の現状と効果性

第3部 高齢者の心身機能と犯罪

第10章 高齢者の衝動性・攻撃性 [市川玲子]
 1.はじめに
 2.パーソナリティとは
 3.犯罪加害と関連が強いパーソナリティの側面
 4.高齢者による犯罪加害とパーソナリティをつなぐ要因
 5.高齢者の犯罪被害に関わるパーソナリティの側面
 6.まとめ

第11章 高齢者の脳機能,認知機能 [松本 昇]
 1.はじめに
 2.加齢による脳機能,認知機能の変化
 3.認知症
 4.加齢/認知症に伴う認知機能の変化と犯罪
 5.高齢者の認知機能は改善・維持できるのか
 6.まとめ

第4部 高齢者が関わる司法・矯正

第12章 高齢目撃者と証言能力 [越智啓太]
 1.問題
 2.高齢者の目撃証言についての実験的な研究
 3.高齢者の目撃証言研究の課題と展望

第13章 高齢受刑者と釈放時の保護調整 [花田百造]
 1.高齢受刑者とは
 2.高齢受刑者の処遇
 3.釈放の手続きと保護調整について
 4.事例紹介
 5.心理学の専門家の活用

越智 啓太[オチ ケイタ]
編集

目次

第1部 高齢者犯罪概論(高齢者犯罪の概要)
第2部 高齢者が関わる各種加害・被害(高齢者の暴力犯罪;高齢者の殺人 ほか)
第3部 高齢者の心身機能と犯罪(高齢者の衝動性・攻撃性;高齢者の脳機能、認知機能)
第4部 高齢者が関わる司法・矯正(高齢目撃者と証言能力;高齢受刑者と釈放時の保護調整)

著者等紹介

越智啓太[オチケイタ]
1965年横浜市生まれ。1992年学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士前期課程修了。1992~2001年警視庁科学捜査研究所研究員。2001~2005年東京家政大学文学部助教授。2006~2008年法政大学文学部心理学科助教授。2008年4月~法政大学文学部心理学科教授、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

59
13人の研究者による共著。1940〜1946年生まれの人が高い暴力性を有しているとする出生コホート説が映画「RED」さながらで不謹慎だが面白い。該当する方はたまったものではないが。データ分析と文献引用が豊富で、これ一冊でマニ車を回したような気分に。2019/04/13

ゲオルギオ・ハーン

25
日本において高齢者(65歳以上)が関わる犯罪について研究した一冊。当然ながら近年、高齢者の犯罪検挙数は上がっている。高齢者とそれ以外で犯罪の傾向の違いもあり、例えば殺人では紐を凶器とした絞殺が多い、高齢者の割合が高いのは特に窃盗(女性の場合は食品、男性は酒や洗面用具が比較的多い)など統計をもとに分析しているので資料を読むだけでも興味深い。後半ではオレオレ詐欺の被害者になりやすいこと、自動車の運転ミスを心理学の面から分析していてこれも興味深かった。性犯罪やストーカーも高齢だからなくなるわけでもないそうです。2021/09/22

てくてく

10
高齢者の暴力問題、殺人、ストーキング、社会的迷惑行為、性犯罪、窃盗、交通事故、なりすまし電話詐欺を取り上げ、犯罪に至る心理のようなものの分析を試みた一冊。いろいろ詰め込んでいるので理解に手間取る部分もあったが、この手の高齢者犯罪に関する研究書が続くとよいなと思う。2019/03/17

新橋九段

4
高齢者の犯罪という問題を多角的に検討できる良著。ともかく全部納めて議論しようという気概か、あるいはまだまだ知見が少ないのかはわからないけど。2018/11/30

takao

3
ふむ2022/10/05

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