出版社内容情報
加害者のより良い生き方を模索し、実現する方法を考える。再犯防止を多方面から支援し、地域社会と共に安全に生きることを目指す
再犯率の高い性犯罪の加害者が自身と向き合い、自らの犯罪行為を見直し、人生をやり直すためのワークブック。
加害者の良い人生(グッドライフ)の追求という視点からプログラムが進む点が本書の特徴である。犯罪をしないという従来の回避目標ではなく、良い人生をつかむという接近目標を目指すことで、更生への努力の方向性が明確になるとともに、加害者の動機づけが強まることが期待される。
序文
はじめに
第1章 やる気スイッチはどこ?
助言を得るということ/変化の重要性/自信/知識/両価性(アンビバレンス)/変化に対する賛成と反対を天秤にかける/希望
第2章 私のグッドライフ・プランと人生の目標を理解すること
一般的な人生目標/目標を達成する方法/物事がうまくいかないとき/まとめると――グッドライフ・プランとは何か
第3章 自己調整――自分自身とその行動をどのように管理するかを理解する
認知の枠組み(スキーマ)/認知の歪み/枠組み(スキーマ)の影響/枠組み(スキーマ)の種類/自己調整
第4章 私のリスク要因を理解する
リスク要因の類型/その他のリスク要因/つなぎ合わせて理解する――リスク要因と一般的な人生目標
第5章 自分史
人生の出来事は、どのように「今」に影響しているのだろうか
第6章 私の犯行連鎖
犯行連鎖の段階
第7章 犯行経路
犯罪に関係する目標/犯罪に関連した戦略/犯行経路を特定する
第8章 私は誰で、どんな人になれるのか
第9章 すべてをまとめましょう――治療教育による変化の集約
第10章 私のリスク管理プラン
動機/自己調整/犯行連鎖と犯行経路
第11章 私のグッドライフ・プラン
第12章 地域社会の中で
自分のグッドライフ・プランを変えること
【著者紹介】
Pamela M.Yates|心理学博士
目次
やる気スイッチはどこ?
私のグッドライフ・プランと人生の目標を理解すること
自己調整―自分自身とその行動をどのように管理するかを理解する
私のリスク要因を理解する
自分史
私の犯行連鎖
犯行経路
私は誰で、どんな人になれるのか
すべてをまとめましょう―治療教育による変化の集約
私のリスク管理プラン〔ほか〕
著者等紹介
藤岡淳子[フジオカジュンコ]
1979年上智大学文学部卒業。1981年上智大学大学院博士前期課程修了。同年法務省矯正局、在職中に南イリノイ大学大学院修士課程修了、その後府中刑務所首席矯正処遇官、宇都宮少年鑑別所首席専門官、多摩少年院教育調査官等を経て、2002年より現職。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授、臨床心理士、博士(人間科学)。専攻、教育心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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