内容説明
表現とアートセラピーは、生きるということが生の創造であることを尊重し、セラピーという援助的環境を通じ、私たち自身の、また私たちに関わりのある人びとの生の価値を高める方法に気づかせてくれる療法である。絵画、音楽、彫刻、演劇、文芸などの表現アートセラピーを通じて私たちは、芸術のもつ豊かさを体感し、内的体験の神秘、強烈な情動を象徴的に表現することができる。このように心理療法と芸術を統合するなかで、人びとのうちに眠る太古の精神世界―シャーマニズムの癒しの力を再発見し、人間の原初的な生のリズム、体の動きを見出すことになるだろう。
目次
第1章 不滅のシャーマン
第2章 動機づけと欲求
第3章 表現を妨げるもの
第4章 準備
第5章 話し言葉と書き言葉
第6章 体の動き、ダンス、身体
第7章 音と音楽
第8章 視覚イメージ
第9章 ドラマ
結論
著者等紹介
小野京子[オノキョウコ]
1976年日本女子大学文学部教育学科卒業。1978年日本女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修士課程修了。1989年米国カリフォルニア州立ソノマ大学大学院心理学部修士課程修了。2003年Europe Graduate Schoolアドバンス・スタディ修了。現在、臨床心理士、表現アートセラピー研究所代表、NPOアートワークジャパン理事長、東京学芸大学非常勤講師、神奈川大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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