著者等紹介
サンダーランド,マーゴット[サンダーランド,マーゴット][Sunderland,Margot]
児童治療カウンセラー、スーパーバイザー、トレーナー、心理療法家。英国心理治療カウンセラー協会(UKAPC:UKEAPCの前身)で児童・青少年部門の委員長を、またIATE(統合児童心理療法および芸術心理療法の修士課程を有す高等教育大学として認可のある、治療や教育のための芸術学校)の学校長を務める。現在は、ロンドンの子どものメンタルヘルスセンター(CCMH)代表。困っている子どもを助けるプロジェクト“Helping where it Hurts”を提唱したことでも知られる
アームストロング,ニッキー[アームストロング,ニッキー][Armstrong,Nicky]
スレード美術大学修士号取得。バーミンガム大学時代は舞台美術などを専攻。現在、ロンドンのハムステッド装飾美術学校にてトロンプ・ルイユ(だまし絵)などを教える。壁画に絵画、イラストレーションとその作品の幅は広く、国内外で数多くの仕事を手がける
森さち子[モリサチコ]
慶應義塾大学総合政策学部准教授、同大学医学部精神・神経科学教室兼担准教授、放送大学客員准教授。臨床心理士。日本精神分析学会認定心理療法士・スーパーバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かさお
26
環境破壊の話かと思ったら、全く違ってた。子供の絵本臨床心理シリーズの一つ。大事なものを喪失した時の心の傷の癒やし方と受け入れ方が描かれていると思う。海が大好きなドラゴン。ある日突然海が消え、彼は生きる気力を無くしてしまう。けど 、砂の中から一輪の花が顔を出した事で彼とその世界に変化が訪れる。誰かの為に動く事で、結果的に自分が救われ、失ったものは思い出として存在しており、無くした訳ではない。大事に宝箱に入れよう。忘れて次に進めと大人は言うかもしれないが、受け入れる事の方が難しいんだから、向き合いたい。2024/01/12
Maiラピ
20
お勧め♪ 大切でずっと自分の傍にあると思ってたモノがなくなるという、どうしようもない喪失感。それを押し付けがましくなく、強引でもなく、自然に淡々と乗り越えて行く過程が、なんかたまらなく好きです。あ〜何度読んでも好き☆ <現代の子どもが抱える心の問題をテーマ別に取り上げ、絵本と解説書で支援するシリーズ5−2は、大切なものを失った子どものための絵本。>2011/11/13
喪中の雨巫女。
5
《図書館》喪失感が漂う作品。今の時代だから、感じるのかもしれない。2011/12/22
たかね@心理学
2
たまたま手にとった一冊。子どもの心理臨床とあり、「海」を「人」に例えた対象喪失と、そこから回復する喪の作業が行われているように感じた。2014/09/01