内容説明
ドゥルース・モデルは、配偶者を虐待する男性の意識を変えるために、北米はもちろん世界中ですでに臨床家によって実践されているカリキュラムである。グループセラピーやロールプレイなどで、被害女性の気持ちや立場を理解させて暴力をやめさせる優れた方法が具体的に書かれている。日常的な妻への虐待、さらには子どもへの虐待を防ぐための基本文献として必読である。
目次
第1章 暴力を理解するための理論的枠組み
第2章 プロジェクトの構成
第3章 カリキュラム
第4章 ファシリテーターの役割
第5章 毎週のセッションのファシリテーター用ガイド
第6章 家庭内暴力介入プログラムの評価
第7章 暴力男性向けプログラム、被害女性たちの運動、説明責任の問題
おわりに 暴力をなくすために
著者等紹介
ペンス,エレン[ペンス,エレン][Pence,Ellen]
ドゥルース家庭内暴力介入プロジェクト(Duluth Domestic Abuse Intervention Project:DAIP)の創設者の一人。1975年以来、ドゥルース市およびミネソタ州域いおいて、さらには合衆国レベルで、ドメスティック・バイオレンス被害者女性運動に関わる。地域においてドメスティック・バイオレンスの問題をいかに解決するかについて、世界中で講演を行ない、本を書き、また研修のためのビデオを制作し、この問題を犯罪として裁くための考え方に大きな影響を与えてきた。現在、カナダ・トロント市のオンタリオ教育大学院に在学(その後、教育学博士号を取得し、教育学博士)
ペイマー,マイケル[ペイマー,マイケル][Paymar,Michael]
正規のソーシャル・ワーカーとして、1981年以来、刑務所および教育グループでの暴力加害者男性の更生に関わり、現在は、ドゥルース家庭内暴力介入プロジェクトの全国研修プロジェクトのコーディネーターを務めている。警察、裁判関係者および男性グループのファシリテーターのための研修ビデオを制作。ドゥルース市、セント・ショラスティカ大学教育学部卒業後、ドゥルース市役所に8年間勤務。暴力男性の教育プログラムについての講演をアメリカ、カナダ等で行っている
波田あい子[ハダアイコ]
1947年佐賀県生まれ。1975年明治学院大学大学院修士課程修了、社会学専攻。1995年カリフォルニア大学バークレー校社会学部客員研究員。現在、東京都精神医学総合研究所客員研究員
堀田碧[ホッタミドリ]
1994年ケント大学大学院女性学修士課程修了。現在、和光大学・恵泉女学園大学非常勤講師、翻訳家
寺沢恵美子[テラサワエミコ]
1972年東京外国語大学インド・パキスタン言語学科卒業。2000年シカゴ大学大学院人文学修士課程修了。現在、立教大学・慶応義塾大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。