出版社内容情報
◇ 解 説 ◇
虐待を受けた子どもは多くの場合,トラウマを抱えている。本書は,トラウマに直接アプローチしてそこに凍結されたものを解放し,トラウマ体験を癒していくプロセスを解説。実際の事例をくわしく検討しながら,虐待を受けた子どもへの援助の実際が示される。
◇ 目 次 ◇
第Ⅰ部 虐待の事例における心理療法
1 虐待を受けた子ども――心理療法上の問題
2 子どもの心理療法――虐待を受けた子どもへの適用
3 虐待を受けた子どもの心理療法
第Ⅱ部 事例の検討
4 リロイ――重度のネグレクトによるトラウマを受けた子
5 ジョニー――性的虐待によるトラウマを受けた子
6 アントニー――複数のトラウマを経験した子
7 ギャビー――単発の性的虐待によってトラウマを受けた子
8 ローリー――ネグレクトと入院によるトラウマを受けた子
9 シャーリーン――重篤な性的虐待によってトラウマを受けた子
10 特殊な問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masataka Saitou
1
トラウマティックプレイについて、長編の症例が複数記載されています。何が合いすぎて何が合わないのかはその子や状況によって変わるんだ。 2013/04/22
そら
1
トラウマティックプレイについて、長編の症例が複数記載されています。トラウマティックプレイ時に子どもに及ぼす危険に対して、介入をしていくことによって次第に乗り越えていく様子が見られる。何が望ましくて何が望ましくないのかはその子によって変わってくるということを学んだ。2012/01/05
きりん
1
たぶん筆者はアメリカの方なので、日本と違いはありますがためになる本でした。また、10年以上前の本なので現状とは違う部分も多々ありますが、わかりやすくてよかったです。実践例が多かったので後半はすらすらと読めました。2011/06/26