内容説明
心理臨床において、言葉を日常的な表層の次元で捉えていると、クライエントの内なる語りは聞こえてこない。発せられた言葉の背後にある、言葉にならないイメージの世界に深く入っていくことこそが重要である。これは形骸化した言葉に豊かな意味を取り戻す受肉の作業であり、心理療法家との関係性の中でなしうる。本書では、心理臨床での実践や著者自身の体験を踏まえ、言葉の意味の深みに関する考察を試み、現代社会に言葉についての再考を促す。
目次
第1章 言葉への関心
第2章 言葉の意味
第3章 日常の次元から深みへの下降
第4章 深みの世界
第5章 話し手と聞き手の関係性のありようについて
第6章 深みからの夢のイメージによる癒し
著者等紹介
山愛美[ヤマメグミ]
京都市生まれ。1987年、京都大学大学院教育学研究科博士課程学修認定退学。京都大学博士(教育学)。臨床心理士。2002年、日本心理臨床学会奨励賞受賞。現在、京都学園大学人間文化学部・人間文化研究科教授。臨床心理学専攻
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