目次
第1章 マイサイドバイアスの多様な顔
第2章 マイサイド処理は、非合理なのか
第3章 マイサイドな考え方―例外的なバイアス
第4章 人々の確信はどこから来るのだろうか―マイサイドバイアスを理解することの意味
第5章 認知エリートたちのマイサイド・ブラインドネス
第6章 マイサイドバイアスをどうするか
著者等紹介
スタノヴィッチ,キース・E.[スタノヴィッチ,キースE.] [Stanovich,Keith E.]
カナダ・トロント大学応用心理学・人間発達部門名誉教授。2012年にAPAからソーンダイク・キャリア・アチーブメント・アワードを受賞。読字についても数多の受賞を得ている。「合理性指数」を提案した書籍も大きな評判を呼んだ
北村英哉[キタムラヒデヤ]
東洋大学社会学部社会心理学科教授、博士(社会心理学)
小林知博[コバヤシチヒロ]
神戸女学院大学人間科学部心理・行動科学科教授、博士(人間科学)
鳥山理恵[トリヤマリエ]
東京大学医学部附属病院精神神経科届出研究員、近畿大学・立正大学・慶應義塾大学等非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
1
ふむ2024/10/04
ami
1
最後の最後にアメリカの大学のポリティカル・コレクトネスへの怒涛の愚痴パートがあり、一番言いたかったことはこれかい!って思った。2024/09/29
三月うさぎ(兄)
1
システム2による熟慮やメタ合理性といったこれまでスタノヴィッチ自身も推奨していたバイアスからの逃れ方が、ことマイサイドバイアスだけには通用しない、という現実を(ある程度)科学的なエビデンスに沿って論じるのが5章まで。最終章で、スタノヴィッチ、大学組織の「不満研究」学部に代表されるポリティカル・コレクトネスやキャンセルカルチャーを口をきわめて罵り出す。リベラルがいう「多様性」は、「理性的な人として話す」知的多様性ではなく「Xとして話す」政治的多様性であり、理性的な議論の場である大学を破壊している、と。→2024/03/24
飲酒男性本を読む
0
頭が良くても自分の立場に都合の良い考え方(マイサイドバイアス)が抑制されることはなく、むしろ科学的推論能力の高い方がマイサイドバイアスが強くなるという話。しかしこれはバイアスによって最適解を見失うということを意味しないので、「頭が良いとバカな結論に至る」という意味ではない。ただ、局所的な見地で物を見るという状況が強化されるのである。また、人はアイデンティティから選んだ党派に合わせて自分のイデオロギーの立場を形成する。アカデミアでのアイデンティティ政治からの脱却が、偏向なき判断に喫緊の課題と主張される。2025/02/20
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