内容説明
本書は、ロジャーズの60年あまりの長いキャリアにおける多様で深みのある業績を一望するのに最適の書といえよう。教育、科学、哲学といった、人間の個人的成長への関心にもとづいた専門的な論文から自伝など私生活に関するエッセイまで未邦訳のものも含めた必読の33著作を収録した。
目次
第1部 私を語る(私を語る;私の結婚 ほか)
第2部 セラピーの関係(より新しいサイコセラピー;指示的アプローチ対非指示的アプローチ ほか)
第3部 過程のなかの人間(症例 エレン・ウェストと孤独;価値に対する現代的アプローチ―成熟した人間における価値づけの過程 ほか)
第4部 理論と研究(二つの研究から学んだこと;サイコセラピー技術の改善における電気録音面接の利用 ほか)
著者等紹介
カーシェンバウム,ハワード[Kirschenbaum,Howard]
ニューヨークのサガモア研究所の主任研究員。教育コンサルタント。16冊あまりの著作があり、カール・ロジャーズの伝記『オン・ビカミング・カール・ロジャーズ』の著書でもある
ヘンダーソン,ヴァレリー・ランド[Henderson,Valerie Land]
人間研究センターの研究員。パーソン・センタード・アプローチによる国際ワークショップを多数行い、ロジャーズの長年にわたる同僚でもある
伊東博[イトウヒロシ]
1919年秋田県男鹿市に生まれる。1948年東京文理科大学卒業。1950年米国ミズーリ大学大学院修了。秋田大学助教授、横浜国立大学教育学部教授、日本カウンセリング協会理事長、東京国際大学・同大学院教授、人間中心の教育を現実化する会(人現会)会長などを歴任。2000年死去。著訳書に『新訂・カウンセリング』誠信書房、『援助する教育』明治図書、『人間中心の教育』明治図書、『自己実現の教育』明治図書、『ニュー・カウンセリング』誠信書房、『カウンセリング〔第四版〕』誠信書房、『身心一如のニュー・カウンセリング』誠信書房、『ロージァズ全集』全23巻(共編訳)岩崎学術出版社、ロロ・メイ著『存在の発見』(共訳)誠信書房、ロロ・メイ著『自由と運命』(共訳)誠信書房、ロロ・メイ著『美は世界を救う』(訳)誠信書房、アンダーソン著『エスリンとアメリカの覚醒』(訳)誠信書房、他
村山正治[ムラヤマショウジ]
1934年東京都に生まれる。1958年京都大学教育学部卒業。1963年京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。京都市教育委員会カウンセラー、九州大学教養部助教授、九州大学教育学部長、九州大学心理教育相談室長などを歴任(教育学博士)。現在東亜大学大学院臨床心理学専攻教授、九州大学名誉教授、日本臨床心理士会幹事。著訳書に『エンカウンターグループとコミュニティ』ナカニシヤ出版、『カウンセリングと教育』ナカニシヤ出版、『臨床心理士のスクールカウンセリング3』(共編著)誠信書房、『スクールカウンセラー―その理論と展望』(共編著)ミネルヴァ書房、『今なぜスクールカウンセラーなのか』(共編著)ミネルヴァ書房、『エンカウンターグループに学ぶ』(共編)九州大学出版会、『エンカウンターグループ』(編著)福村出版、『来談者中心療法』(共編)福村出版、『新しいスクールカウンセラー』ナカニシヤ出版、『ロジァーズ再考』(共編)培風館、『臨床心理士によるスクールカウンセリングの実際』(編著)至文堂、『ロージァズ全集』全23巻(共編訳)岩崎学術出版社、ワン著『行動主義と現象学』(編訳)岩崎学術出版社、ロジャーズ著『結婚革命』(共訳)サイマル出版、ジェンドリン著『フォーカシング』(共訳)福村出版、ジェンドリン著『夢とフォーカシング』(訳)福村出版、他
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