出版社内容情報
犯人像の絞り込みを行うプロファイラーが、多次元尺度法、決定木、ナイーブベイズ、生存時間分析など、現場で活きる統計学を解説
第1章 事件をリンクする――多次元尺度法
1.1 犯罪捜査と犯罪者プロファイリング
1.2 事件リンク分析による同一犯の推定
1.3 事件リンク分析のためのデータ例
1.4 事件間の類似度の測定
1.5 MDSによる複数の事件間の類似度の表現
1.6 MDSによる犯人像の推定
1.7 まとめ
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第2章 犯人像を予測する――決定木分析
2.1 犯人像の推定
2.2 決定木による前科の推定
2.3 前科を推定するためのデータベース例
2.4 決定木による前科推定モデルの作成
2.5 木の育て方
2.6 木の検証
2.7 最終的な決定木と捜査中の事件への適用
2.8 まとめ
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第3章 生理反応から犯人の記憶をさぐる――ナイーブベイズ法
3.1 ポリグラフ検査とは
3.2 ポリグラフ検査における生理反応
3.3 ポリグラフ検査のデータ例
3.4 ベイズ法による心拍数からの記憶の判定
3.5 ナイーブベイズ法による複数の指標の統合
3.6 ベイズファクターによる結論の評価
3.7 事前確率の更新
3.8 まとめ
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第4章 脳波から犯人の記憶をさぐる――ブートストラップ法
4.1 脳活動による記憶検出
4.2 脳波と事象関連電位(ERP)
4.3 ERPによる記憶検出の例
4.4 ブートストラップ法によるERPデータの判定
4.5 ブートストラップ分布の偏り
4.6 ブートストラップ信頼区間
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第5章 量刑判断の影響要因をさぐる――数量化?T類・?U類
5.1 裁判員裁判と量刑
5.2 数量化理論
5.3 裁判員裁判のデータ例
5.4 数量化?T類による懲役年数の説明
5.5 数量化?U類による懲役年数の判別
5.6 まとめ
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第6章 再犯リスク要因を特定する――生存時間分析
6.1 罪を犯した人の処遇
6.2 再犯リスク要因
6.3 生存時間分析の概要
6.4 再犯データの例
6.5 再犯率の推移を示すカプラン・マイヤープロット
6.6 複数の再犯リスク要因を調べるCox比例ハザード分析
6.7 矯正教育とエビデンス
6.8 まとめ
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第7章 犯罪を予防する――地理空間分析
7.1 地理情報による犯罪予防
7.2 犯罪発生地点のデータ例
7.3 犯罪発生地点のランダム性の検討
7.4 犯罪発生件数の空間的自己相関
7.5 犯罪発生分布のカーネル密度推定
7.6 まとめ
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付 録
各章のQuizの解答
索引
【著者紹介】
警察庁科学警察研究所主任研究官
目次
第1章 事件をリンクする―多次元尺度法
第2章 犯人像を予測する―決定木分析
第3章 生理反応から犯人の記憶をさぐる―ナイーブベイズ法
第4章 脳波から犯人の記憶をさぐる―ブートストラップ法
第5章 量刑判断の影響要因をさぐる―数量化1類・2類
第6章 再犯リスク要因を特定する―生存時間分析
第7章 犯罪を予防する―地理空間分析
著者等紹介
松田いづみ[マツダイズミ]
1979年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、科学警察研究所主任研究官、博士(学術)。専門、犯罪心理学、心理生理学、心理統計学
荘島宏二郎[ショウジマコウジロウ]
1976年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、大学入試センター研究開発部准教授、博士(工学)。専門、心理統計学、多変量解析、教育工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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