人間の完成―マスロー心理学研究

人間の完成―マスロー心理学研究

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  • サイズ A5判/ページ数 316p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784414301274
  • NDC分類 140.1

内容説明

本書は、筆者がここ10年間にわたり、大学の研究紀要などで折々報告してきたマスロー心理学に関する論考を基礎に、比較的平易な形でまとめたものである。全体は基本的概念を基礎に、本能論―欲求階層論―高次欲求論―自己実現論―至高経験論―超越論と進み、創造性の問題から教育や経営への応用篇へと発展し、最後に科学論で今後の研究の方向性を述べるという形をとった。これは、いわば人間における自己実現の一般的過程と考えることもできるが、また最初動物心理学者として出発し、自己実現論から超越論にまで到達したマスローの思索の遍歴を辿ったものと見ることもできる。

目次

第1章 マスロー心理学の基本的概念
第2章 欲求論
第3章 高次欲求論
第4章 自己実現論
第5章 認知論
第6章 超越論
第7章 創造性論
第8章 教育論
第9章 経営論
第10章 科学論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コウメ

60
全体的にはピラミッド型の欲求が書かれていて、面白い。マズロー理論から見た人間の形成、欲求の順番。「基本的欲求」→「安全欲求」→「帰属欲求」→「愛情欲求」→「承認欲求」→「成長欲求」の順番で形成されている。/基本的欲求は生命維持に関するもの、(食べ物、睡眠)。「安全欲求」は安全や依存不安からの解放の欲求。「帰属欲求」は自ら所属する集団や孤立を避け、一定の位置を望む欲求。「承認欲求」は2つ種類があり、1つは、自尊心、能力、自立、自信。2つ目は、評判、注目、名声。承認欲求が拒否されると、劣等感や無力感に襲われる2020/04/22

ken

0
目のさめるような理論。まず、「マイナスからゼロへ」から「ゼロからプラスへ」のコペルニクス的展開。現時点でのどのような欲望も人間完成のための表れであることがよくわかる。なにより「至高体験」の積み重ねにより誰でも無限に向上できるとの理論は希望の哲学。人間理解のためには必読の書。2003/01/01

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