出版社内容情報
自尊心を高めれば幸せになれると信じてそれを追い求めることが本当に幸せをもたらすのかを社会心理学の実験や自己診断から考察する多くの人が自尊心を高めれば幸せになれると信じ、そのために日々努力を重ねているが、本書では、自尊心を追い求めることが本当に幸せをもたらすのかを社会心理学の実験や自己診断から考える。「自分は価値のある人間か」という視点ではなく「自分は他者にどのような貢献ができるか」という視点をもつことが、自尊心への執着から自己を解放し、逆説的に自分が他者にとってかけがえのない価値ある存在になり幸福感がもたらされることを示す。
はじめに
第1章 自尊心って何?
第2章 自尊心の効果と弊害
第3章 自尊心の脆さを軽減する
第4章 学び・成長しようとするのは危険?
第5章 自尊心から解放される
第6章 思いやり目標と自己イメージ目標
第7章 正しい思いやりとは?
第8章 幸せに向かって一歩踏み出す
おわりに
新谷 優[ニイヤ ユウ]
法政大学グローバル教養学部教授
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaro sata
33
自尊心は人間に必要なものではあるけれど、追いかけると逃げていき、求めすぎると、どつぼにはまるもの。むしろ、社会において何を為せるかを中心に考え、自尊心の問題を考えなくなったとき、逆に自尊心は満たされるようになる、という話が中心かと。 20代前半とかに読んでいたら上手く理解できなかったかもな、と思った。今このタイミングで読めたから頷けることも多かった。 『嫌われる勇気』などと姿勢は近い本じゃないかと思う。 2023/09/14
tatsuya izumihara
0
自尊心は必要と言うもいるが、それを追い求めると自分が苦しむと思う。誰しも自分をよく見せようという気持ちがあるが、相手はとっくにお見通しなんだろう。思いやり目標をどのようにして持てるのか。思いやり目標を持とうと思うこと自体が自己イメージ目標となってしまうのではないかというパラドックスにも気をつけないと。自分の利益や損を考えずに人に与えるのは難しいと感じた。自分の心の奥底までかんじて悟ることがいるのか。でも、そういうことで解放されるのかなと思った。2024/08/26
Rin
0
色々試してみよう!2020/04/26