出版社内容情報
「人は死ぬために生まれ、別れるために出逢い、憎しみあうために愛しあう。それでもこの世は生きるに価値あり、出逢いは神秘で美しく、愛はかけがえのない唯一の真実であることにまちがいはない」常識に縛られずに波乱万丈の日々を生きた著者の半生を振り返りながら、愛の本質を紡ぎ出す一冊。
内容説明
生きることは愛すること。愛することは許すこと。私の愛についての総括。愛の本質を説いた名著、新装復刊。
目次
女が生涯に一人の男を愛するとき
男の前を裸になって横切れるか
“女を生きたい”実感が欲しいとき
愛を需める女、需められる女
どんなに〓を合わせても一つにならない
自分のしるしを刻みつけたい人は
今、なくてはならない女になるべきだ
自己愛の醜さをさらす女心
自負する女は妄想に嫉いて狂乱する
男との生活を断ち切ろうとする心の中
心の奥底にかくされた男と女の結びつき
女の中に眠っていた才能
女が男を深く恋する方法
男と女の立場はある瞬間にかわる
男に頼らず生きようとする女の愛し方
女が男を見限ってしまう理由
自分の愛の力が他を決して充たさない
妻がはじめて気づいた空疎な“妻の座”
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年徳島県生まれ。東京女子大学国語専攻部卒業。1957年新潮社同人雑誌賞受賞。1961年『田村俊子』で田村俊子賞受賞。1963年『夏の終り』で女流文学賞受賞。1973年、中尊寺で得度受戒、法名寂聴となる。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。2006年に文化勲章受章。2011年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。2018年『ひとり』で星野立子賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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