出版社内容情報
輝かしい功績を残した日本史の偉人たちの「一族」をめぐる栄枯盛衰の物語。明智光秀を生んだ謎のルーツとは。大和の弱小豪族だった柳生一族はいかにして万石の大名に成り上がったか。 江戸の将棋界に君臨した大橋一族とは……。
その秘められた""血脈の物語”を知れば、日本史がもっともっと好きになる!
内容説明
日本の歴史上、様々な分野で数多の偉人が登場している。その存在が強烈なほど、その人一代の功績に目がいくのは当然だが、本書ではあえて彼らの先祖や出自、子孫など、その「一族」の栄枯盛衰にスポットを当てることで、歴史の意外な真相に迫った―。
目次
1 謎の一族が塗り替えた日本の歴史(伊賀と甲賀の忍者はいかにして誕生し、そして消えていったのか;山国の信州に移り住んだ海人族・安曇一族の謎 ほか)
2 戦国乱世を駆けぬけた一族の光と闇(明智光秀の謎の前半生と一族のあまりに短い“その後”;織田信長の“覇業”は父祖の礎なくしては実現不可能だった ほか)
3 系図でひもとく日本史の主役たち(絶大な権力を誇った古代大伴氏がやがて没落するまで;古代史に君臨した蘇我氏一族は、大化の改新後をどう生きたか ほか)
4 日本文化の礎を築いた一族の物語(東大寺の金剛力士立像を制作した仏師集団・慶派とは?;狩野派は、なぜ四百年間も画壇に君臨することができたのか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
31
2020年刊。以下の話が面白かった。将軍家の刀剣の切れ味を試す「公儀御様御用(こうぎおためしごよう)」を代々務めた山田浅右衛門。罪人の死体を斬るうち、罪人の斬首も役目になった(九代で約2400人)。最後の吉亮は大久保利通暗殺犯の島田一郎を斬首し、新聞のインタビューを受けている。浅右衛門家は直参でなく浪人扱い。諸大名から刀剣鑑定や試し切りを請け負い、実は裕福だった。しかし斬首のストレスによる遊興費、幕府への寄付、罪人の供養などで蓄財はせず。後継ぎは実子に拘らず、優秀な弟子に継がせたのが存続の秘訣だと言う。2025/05/19
ひーちゃん
0
歴史上の名家の先祖から遡り、栄光の日々の後、どのようになって行ったのか?簡単かつ詳しく学べました。2020/06/01
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- 和書
- FEN完全征服