感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
143
とにかくドラマチックな凝りに凝ったストーリーが多くて飽きる事なく頁を繰らせる28編の恐怖譚集ですね。略奪婚をした女が自殺した親友から血の復讐をされる話。蛇塚の跡地の倒壊前のマンションで騒ぎに来た若者達が蛇神の霊に生贄にさらわれる話。大酒飲みで粗暴な父の死後に息子が妻との間に授かった子供が笑って最初に「酒が飲みてえやな」と話す。ミルクティーが好きだった死んだ娘の霊が父母の家に現れて珍しくコーヒーを頼んで二人が遠方の店に豆を買いに行って帰ると土砂崩れで家が倒壊しており夫婦が娘に救われた話には心が和みましたね。2020/03/22
キー
7
1993年から2002年に青春BEST文庫から、怪奇ゾーン特報班名義で発表された13の怪談集の12作目。2001年作品。 前作までのシリーズに比べて、かなり平凡な怪談集に、なっている気がします。 初期シリーズにはあったが、これまでの数作では控えていた、1頁分使った挿絵も今作では、復活。 挿絵で頁数を埋めようということではないと思いたいですが、肝心の内容が薄いです。 強いて、印象に残った一編を挙げるなら、ある地方の、長生きの家系に纏わる話「丈夫の家」でしょうかね。2022/09/04