青春文庫 恐怖の痕跡―午前０時の遭遇

怪奇ゾーン特報班【編】

青春出版社（2000/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 238p／高さ 15cm
• 商品コード 9784413091527
• NDC分類 147
• Cコード C0140

内容説明

科学万能の現代をあざ笑うかのような怪異の“痕跡”。人間の業によるものか？あるいは異界からの挑戦なのか？謎と怪奇を追跡し、その真相究明を目的とする特報班メンバーのもとには怪奇体験者からの情報が日々よせられている。本書では、それらひとつひとつを丹念に取材・調査し、その恐るべき事実をリアルに再現した。日常を切り裂く戦慄の世界へあなたを誘う。

目次

第１章　漆黒の闇への誘い
第２章　静かなる狂気の調べ
第３章　凍りついた異形の視線
第４章　幽かな悪意の行方
第５章　異空間への見えざる扉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[夢追人００９]

２０００年刊行の青春文庫は時代を感じさせる心霊系というよりも現代社会の闇を暴く２９のドキュメンタリー風の恐怖ミステリドラマ短編集で新奇さはありませんが時代を超えて楽しめますよ。『復讐』崎山は同僚の岡田から嘗て二人で恋を争った現在の妻への贈り物を預かる。それは真珠のネックレスで、デザインが旧式だなと二人で嘲笑ったが次第に妻は身に付けて愛用するようになった。崎山は新入社員の頃に岡田が作成した書類のミスに気づきながらも黙秘し、やがて会社に取り返しのつかない損害を与えた時点で初めて岡田の失策だと上司に告げたのだ。

2022/05/13

[キー]

青春BEST文庫から、怪奇ゾーン特報班名義で発表された怪談集の11作目。2000年作品。 10頁未満の作品のうち、19頁のものが２編。 取り壊された旧家の跡地にできた八軒の建売り住宅、というシチュエーションにときめく「首の行方」は、怪異の正体が最後に判明するオールドスクール怪談。 もう一編の「奇禍の石」も、殺生石がある空き地を囲むようにできたニュータウン、というときめくシチュエーション。 怪異の原因は殺生石だとわかっているのに、殺生石の由来がはっきりとはわからない、というオチに更にときめきました。

2022/07/16

[読み人知らず]

すぐに読めるショートストーリー集。

2007/08/09