内容説明
背すじも血も凍りつく戦慄の怪奇実話。暑い夜にゾクッとする恐怖連続の第２弾。
目次
身の毛がよだつ―呪いと化した妄執が今、あなたに襲いかかる
血が凍りつく―言葉なき動物霊のおぞましい祟りが始まる
脂汗がしたたる―土地やモノに憑依した地縛霊の叫びが聞こえる
顔が青ざめる―現世に未練を残した死霊が今夜も浮遊する
震えが止まらない―地球の恐怖ゾーンが今日もまた災禍を招く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
12
現代の民話としての怪談資料。平山夢明などの恐怖譚は不条理性に新しさがある(ただし深層まで不条理だけではなく、隠された意図は存在するとの確信はあるが)。本書は長閑なものだ。ほぼすべての話が因果応報譚である。つまり常民社会の洗濯を経て脱水されており、ノイズは感じられない。それだけに大衆の無意識が露わに析出しているともいえる。例えば、男が心変わりした場合、女は新しい女を呪い殺すなど。男が殺されることはない。これはかなり束縛性の高い文法にみえる。2022/09/29
キー
10
1992年作品。 各種書籍・雑誌から抜粋した怪談を82編収録。 一般的な幽霊話だけではなく、動物霊、曰く付き物件、人間消失というテーマは別に章立てて構成されています。 自分の興味の方向性で、動物霊の章には少し退屈しましたが、曰く付き物件の章は興味深く読みました。 この作品の出版当時は、まだ記憶に新しかったであろう、新宿戸山公園での発掘調査で、大量の人骨が発見されたという事柄に関連して、発掘現場ではなく、その近所のアパートで幽霊目撃情報が多発していた、という話が実に興味深いです。2020/10/26
mintia
6
夏なので怪談を読んでみた。怪奇ストーリーのだいたいのパターンが掴め、エンターテイメントとして楽しめた。でも時々本当に怖い話があるから困る。2022/08/26
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