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内容説明
昨今、人の死にも「孤独死」や「自立死」、あるいは「自然死」などさまざま名づけられるようになり、一層、死を考えることは現代日本人にとって切実かつ重要な問題になった。本書は、人間の生き方について思索を重ねてきた著者が、モンテーニュ、ショーペンハウエル、夏目漱石、吉田兼好、道元といった賢者の言葉から、「矜持ある生と死」について再考した意欲作。
目次
1(固有の死がなくなった;家で死を看取っていた時代;死を隠蔽した不幸;人は死にどう処してきたか;先人たちはこう考えた)
2(死に憧れる人々もいた;死の自覚こそ生を深める;ただちに今を生きよ;長生きするばかりが能ではない;寒暑なきところ)
3(病牀六尺;「今ココニ」生きる;今が永遠、永遠が今;生きている限り死はない;去らぬ時間)
著者等紹介
中野孝次[ナカノコウジ]
1925年、千葉県生まれ。東京大学文学部独文科卒業。カフカ、ノサックなど現代ドイツ文学の翻訳紹介、日本文学の批評、小説、エッセイなど多彩な執筆で活躍。76年『ブリューゲルへの旅』で日本エッセイスト・クラブ賞、79年『麦熟るる日に』で平林たい子賞、88年『ハラスのいた日々』で新田次郎賞、2000年『暗殺者』で芸術選奨文部大臣賞をそれぞれ受賞。2004年没。享年79(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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