青春新書インテリジェンス
老いの矜持―潔く美しく生きる

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784413043298
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

内容説明

わたしは六十歳を過ぎてからの日々こそ、自分の本当の人生であるように感じてきた。―人生八十年時代といわれる超高齢化社会をどう生きるかを考えることは、われわれ現代人にとっては切実かつ重要な問題である。本書は、人間の生き方について思索を重ねてきた著者が、ゲーテ、ヘッセ、良寛、柳宗悦、小林秀雄といった先賢の言葉から、矜持ある老年の幸福とは何か、について再考した意欲作。

目次

子供を幸福にする法
欲なければ一切足り
余計なものは捨てて
品のある暮し
幸福は人生の後半にあり
自分を受け入れる
疲れたら憩むがよい
心身永閑
幸福になるために生を享け
楽しまずして〔ほか〕

著者等紹介

中野孝次[ナカノコウジ]
1925年、千葉県生まれ。東京大学文学部独文科卒業。カフカ、ノサックなど現代ドイツ文学の翻訳紹介、日本文学の批評、小説、エッセイなど多彩な執筆で活躍。76年『ブリューゲルへの旅』で日本エッセイスト・クラブ賞、79年『麦熟るる日に』で平林たい子賞、88年『ハラスのいた日々』で新田次郎賞、2000年『暗殺者』で芸術選奨文部大臣賞をそれぞれ受賞。2004年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HH2020

1
◎ 中野孝次の本はたくさん読んだが、彼の中枢にある精神と私のそれはとても近い。だから読みやすく読んでいて気持ちがよい。老いの矜持とタイトルがついているが、必ずしも老いてからの、とは限らない。生きる矜持とか人生の矜持としてもよい内容だ。晩年の著作なのでこう名付けたのだろうか。定年という人生の岐路を前にしてこころが揺れている私に、進むべき道を示してくれたようにも思う。2014/08/27

あば

0
生き方としての「努力目標」的な内容かな。 紹介されている言葉でとても共感できたもの二つ。 「疲れたら憩むがよい、彼らもまた、遠くへはゆくまい」(尾崎一雄)49頁 「日暮れ、道遠し。わが生、すでに蹉蛇(さだ)たり。諸縁を放下すべき時なり。信をも守らじ。礼儀をも思わじ」(徒然草)55頁。 著者が大学を辞めた時「わたしは自由の解放感とともに、暖房のきいたあたたかい室内から木枯らしの吹く街頭に裸でとびだしたような気分を味わった」(56頁)。 小泉八雲の説く理想女性を紹介するが共感できない(120頁)。2012/06/09

大竹 粋

0
モリー先生の話が印象に残った。今度読んでみよう。2011/11/09

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