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内容説明
問題 500mlの缶ビールの縦の長さと胴回りでは、どちらが長いでしょうか?―この“ひらめき”で、あなたの世界が変わる。
目次
1 計算ばかりが数学じゃない!(学力低下というけれど;とりあえず、ビール! ほか)
2 見てそれとわかる数学(ダ・ヴィンチ・コード;引き算なんてわかっているさ! ほか)
3 本当は、数学が好きなんじゃない?(数学探偵セイヤ;必ず「なぜ」に答える ほか)
4 数学嫌いは勘違いでした!(数学が嫌いって本当?;男の子、女の子 ほか)
5 百年後の数学を目指して(アトムの時代;二十一世紀の数学教育 ほか)
著者等紹介
根上生也[ネガミセイヤ]
1957年東京都生まれ。横浜国立大学教育人間科学部教授。理学博士。日本における位相幾何学的グラフ理論の第一人者として研究を続ける一方、「基礎数学力」をキーワードとした新しい数学教育のあり方を提言し、啓蒙活動も活発に行っている。テレビ番組『ガチャガチャポン!』から生まれた「数学探偵セイヤ」としての顔も持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
18
7年ぶりにサラッと再読。数学(算数)嫌いが多い理由の一つは計算のせい。数学の考える部分は面白い。今の高校までの数学は微分積分を頂点とする考え方でありそれはそれでよいが普遍なものではない。それに代わり「離散数学」、すなわち計算はコンピュータを使って、考える部分を存分に味わえる数学をカリキュラムに置くことを提言している。この考え方は基本的に賛成。現在盛んなプログラミング教育とはまたちょっと違う。2019/03/21
おおにし
12
本のタイトルからは分からないですが、新しい数学教育のカリキュラムを提案した本。現在の微積分を頂点としたカリキュラムは「ペリー運動」と言って今から100年前にペリーさんという英国数学者が微積分を頂点とした実生活に役立つ数学教育を行おうという提案がもとになっているそうです。筆者の提言は図やグラフなど離散数学的な題材を取り入れ、計算技能の向上より自由な数学的発想を引き出す100年後を目指した数学教育カリキュラムです。日本発の新しい数学教育の提言が世界に広がっていくことを期待したいです。2013/10/05
Hachi_bee
6
p.143の「21世紀の数学教育」の章に刮目すべし。新学習指導要領は、この章を読んでから編集しなくてはならない。結果的に出てくるものは変わらなくても、矜持・気概を持って算数数学教育を考えてほしい。2023/01/29
トムトム
6
ほとんど数字や記号が出てこない。なのに数学の脳みそが動く!面白かったし分かりやすかった。2019/08/18
mymtskd
6
計算が苦手だから数学が苦手と思い込んでいるのは違うよ,と著者はいう.数学に苦手意識のある者にとっては救われたような気持ちになる本.数学的に考えられる能力って計算力とは違うもの.こんな授業が小学生のころから受けられたら,どんなに数学が楽しかったろうと思う.2015/04/01