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青春新書インテリジェンス
迷宮の美術史 名画贋作

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784413041355
  • NDC分類 706.7
  • Cコード C0270

内容説明

本物か、偽物か…真贋をめぐる知られざる攻防。

目次

第1章 美術史に名を残した二大贋作者(贋作者の王と呼ばれた男ファン・メーヘレン;テレビでスター扱いされた贋作者トム・キーティング)
第2章 画商たちが作り上げた贋作事件(国立西洋美術館も巻き込んだルグロ事件の真相;大量の“ゴッホ”を生んだオットー・ヴァッカー事件;国内昭和最大の贋作スキャンダル 春峯庵事件)
第3章 贋作者に狙われ続けた画家たち(ゴッホ―「ひまわり」をめぐる贋作疑惑;ロダン―大量に発見された贋作素描事件;キリコ 贋作と格闘し続けた画家の苦悩;ピカソ 関係者たちに守られた巨匠の作品;デューラー 16世紀から氾濫していた贋作)
第4章 真贋判定における問題点(混乱を招くレプリカとコピーの存在;鑑定のカギとなるサイン・落款;修正・加筆はどこまで許されるのか;永遠の謎・17世紀以前の工房作品;日本美術界最大の難問・浮世絵の真贋;贋作流通の実態とその現状を探る)

著者等紹介

岡部昌幸[オカベマサユキ]
1957年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部美術史専攻、同大学院修士課程修了。専攻は西洋近代美術および日本近代美術。帝京大学助教授、美術史家。特に写真史、ジャポニスム、世紀転換期のアメリカ美術を研究。美術史研究に相対主義を取り入れたリヴィジョニズム(改訂主義)の視点から、無名の美術家の歴史的発掘と再評価にも取り組んでいる。展覧会の企画監修、ギャラリートークなどの社会普及活動も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rosetta

34
ミステリーのテーマでも詐欺物は好きな方だ。現実でもオレオレ詐欺みたいに弱者を食い物にする奴らは許せないが、欲をかいた連中を騙して何億円も奪うとなると自分とはまるで縁のない世界だからいっそ痛快ですらあるw 贋作と言っても最初から騙すつもりで作る訳ではなく本人は純粋に模写のつもりで作った物が悪い奴らに利用される場合もあるとか。絵画なんて自分が良いと思って適切な値段だと思えば構わないんじゃないかなぁ。キリコなんかは自分が若い頃の作品が気に食わなくなって真作を自ら贋作と断じたようだし。真作より出来が良いとかも。2021/02/06

4
美術史上の贋作問題入門書であります。全200ぺージ中、古今の有名贋作事件の事例を150ぺージかけて紹介した後、残りの50ぺージで贋作の基礎知識を解説するといった構成。美術の世界は複雑怪奇。贋作事件も疑われた時点で早いうちに告白したもの勝ちといった感じで、真相がよく分からないものも多いようです。画家自身が贋作とは疑わずに過去に手がけた作品だと認めてしまったり、一方では画家が自分の作品を片端から贋作だと決めつけてしまったりとまさかと疑う話の連続。残念なのは参考図版が2ぺージだけ! 版権の都合ですか…。星4つ。2020/07/18

OKKO (o▽n)v  終活中

4
図書館 ◆贋作にまつわる西洋・東洋の有名事件とその顛末。分量は多くないが贋作入門(笑)にはいい感じ ◆ 有名なフェルメールーメーヘレンはじめ、キーティング、ルグロとホーリー、ゴッホーヴァッカー、そして春峯庵事件など。ロダン、キリコ、ピカソ、デューラーの贋作事情。最後は真贋判定における問題点 ◆春峯庵事件は昔一冊面白いの読んだが、実話とは知らなんだ。キリコが過去の自作を片っ端から贋作認定して裁判したのにはなんか事情があるな ◆ただし「違和感を感じた」みたいな言葉遣いしてる本なので、レベルはその程度と判断。2013/11/10

新しいフォルダー

1
あっさりした内容なので、読みやすいっちゃ読みやすかった。ギャラリーフェイクまた読みたくなりました。2014/01/16

猫風船

1
種村季弘の一連の贋作モノエッセイを読んだひとには、物足りなく感じられると思います。タネラムネラは純粋に楽しいのに、こちらはなんだかワイドショーみたいな感じでつまらない。

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