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内容説明
乱世を勝ちぬくためには何が必要なのか―曹操、諸葛孔明、武田信玄らが学び実践した勝利の哲学。
目次
序章 逃げる『孫子』は強い(逃げることと、勝つこと;攻める項羽、遠回りの劉邦 ほか)
第1章 『孫子』は失敗を許さない―詭道と漁夫の利(各家に常備されていた『孫子』;己と敵の力を見極めよ ほか)
第2章 『孫子』で知る退却の時―撤退と根拠地(曹操を再評価した男;『孫子』と毛沢東の共通点 ほか)
第3章 『孫子』と『戦争論』―逃げるゲリラと殱滅するアメリカ軍(逃げる選択肢が顧みられないとき;『孫子』とホー・チ・ミンの共通点 ほか)
終章 いま、『孫子』を活かす―勝つための柔軟な進退(『孫子』のアメリカへの影響;失敗をどう評価するか ほか)
著者等紹介
守屋淳[モリヤアツシ]
1965年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。会社勤務を経て著述業。「本」のメルマガ、「書評」のメルマガを創刊、編集同人を務めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
B.J.
10
●戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。 →プロレス等のバトル・ロイヤル(レスラーを10・20人をリングに上げ戦わせる)を例にすると、わかりやすい。▼真っ先に勇んで戦うレスラーは、途中で疲れ切ってしまい、最後まで勝ち残れることはまずない。それこそ「逃げ」まわって周囲がへとへとになるのを待ち、自分が漁夫の利をさらって最後に制圧してしまう形こそ、勝者への王道パターン。 ・・・本文より 2020/02/22
Humbaba
1
戦争にリセットボタンはない。だから失敗する可能性のあることは極力避ける。そして漁父の利を狙うことで最終的な勝利者となることができる。2009/05/10
ユキくじら(W.W.)
0
終盤まで徹底して過去の戦争を振り返り、孫子の兵法に照らし合わせて分析。終盤からは現代の企業に当てはめて、その道筋を分析。劣勢、逆境を如何にして乗り切るか、どう逆転するか。どう発想するか。そんなヒント、著者の考えが書かれた本。個人的には終盤の現代企業編がとても興味深かったです。ドラッガーやビルゲイツなど、比較的知っている人が例に出されるのが、とても分かりやすかったというのもありました。また、自分が前に読んだ孫子の本とは解釈が大分違っていたので、ますますこのジャンルに興味が持てました。2012/12/15