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内容説明
独自の発展を遂げた「神々の国」の実像とは。日本古代史の新たなる展開。
目次
プロローグ 古代の出雲から何がわかるのか
第1章 出雲の神と神話(記紀神話のなかの出雲;『出雲国風土記』の神話 ほか)
第2章 『出雲国風土記』を読み解く(『出雲国風土記』を歩く;古代の民衆と歌垣的世界 ほか)
第3章 もうひとつの青銅器文化(青銅器文化圏の虚実;神庭荒神谷遺跡からのメッセージ ほか)
第4章 出雲と大和・諸地域(大和・吉備との政治抗争;宗像との連合関係をめぐって ほか)
著者等紹介
滝音能之[タキオトヨシユキ]
1953年生まれ。現在、駒沢大学教授。日本古代史、特に『風土記』を基本史料とした地域史の研究を進めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘムレンしば
3
古代においては特別な扱いを受ける出雲はどんな国だったのか?「出雲国風土記」や考古学の成果から探るといった感じですが、大した結果が無いってのが率直な感想です。地名の由来や風物、特産などが記録された風土記から様々な事が読み取れるって事がメインですが、資料が少ないのでほとんどが根拠が薄い憶測。考古学の成果も神庭荒神谷遺跡から青銅器がいっぱい出た!出雲大社に大きな柱穴が出た!凄い!といった程度。もうちょっと何か考古学の成果がありそうなもんだと思うのですが、あまり発掘調査が進んでいない地域なんかな。2015/02/09
しょ~や
1
記紀とはまた異なる風土記の世界も面白い。2019/12/17
ぴょこたん
1
現時点での古代出雲研究の成果を、全くの客観性を以って論じている。何が分かって何が不明なのかを明確に表し、また不明な点にも、様々な分野の研究成果から、言及を試みようとする姿勢が窺える。その流れを組んだ文章構成には、素晴らしいものがある。 あとがきに、27名もの人の名を挙げ、感謝の念を表している所に、著者の人柄が垣間見える。 お薦めである。 2004/10/13
たすく
1
一回失くして買い直した。図説入りで初心者にも理解しやすいし理論の根拠が明確に書かれていて「中立的」な立場に立っているので、恣意的な曲解がなくていい。2011/08/10
rbyawa
0
e366、あ、これ、多分読んでないと気付かなかったんじゃないかと思いますが最近立て続けに「発見」「発掘」されていたものに対しての推測がメインですね。出雲神社のかつての姿は資料は残っていたものの遺構が見付かるまで事実と思われておらず、というものと、青銅器の銅剣や銅矛、銅鐸がまとまって見付かった件のこの時点までの資料まとめみたいな内容でした、史料もだいぶ洗い直されてるけど…しかしやたら慎重だし、確かに指摘があるように結論に達してませんからそんなに面白いものでもないなw でも個人的には応援したいですね、頑張れ。2015/01/01